四月の神話
salco

南端の小さな汀で
大陸に関する夢を見ていた
光と影を橋が画す
波はただ繰り返す
私達の足跡は消えてしまう
砂に拾う珊瑚は人骨のよう
堆積の蜃気楼を踏みしめて
旅はみな予め潰える
岬の先は空と海
親和と乖離に関する一日
それでも
貴方に会えて幸甚だったよ


自由詩 四月の神話 Copyright salco 2011-04-21 21:48:17
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