小町振り。(白夜に一線を画せるか)
(1+1)/4

貴方というひと と ラッカーで
墓碑銘が多すぎる まだ生きてるかもしれない


 アスファルトの中で溺れる魚にビートルズは効きますか
 落ちそうな胸の釦に Stand by me むなしく転がるマヨヒガ
 鳴り続けるサイレンは閉店後のイトーヨーカドー マニキュア一本消えたところで

 髪結いの亭主VS三食昼寝付き コヨーテたちは主張をゆずらず
 肩越しのコンビニおにぎり 2にぎり3にぎりけれどむすばない鼻緒のだらり雨垂れて
 プラスチック爆弾けりあげたハイヒールは ノーヒール・ノーヒア


何処まで続くんだベルリンの壁
そびえたつINSOMNIA
眠気と今日も鬼ごっこ

欠けた左手 影法師のさきにつながるものはおらず
かわりに カタテマ ひとでなしの恋
合法ドラッグ煙に巻かれアヤフヤの喫水線フラフラと誘蛾灯
もえてみたいの なんてのは すかさず
ベネチアングラスに負けない テクニカルカット で処理


 片足の影が蝉の死骸を踏んでいた駅前 コインロッカー666
 冬の雀は洗濯物日和と伝宣 オレンジ色の猫がねらう夕暮れは飛行機雲の下
 それが轍の上ともなるとグランドキャニオン並みに広がって
 風切羽が舞上がる 熱海の帰り 踏切で
 浜辺の砂礫王国は 通りがかりの子馬に蹴られてそのまま
 壊れた時計 だるさにゆられて 真昼の月は白夜なら見えない


とまあ このように、カットカットカットです

携帯電話を使いましょう 葡萄の葉を添え贈りもの
ショートカットは竜の牙におまかせ ほらあの辺の熱帯魚とか
ジャックナイフなんてメじゃないです
名前が年中無休なんつうコンビにエンスな彼女はカットのバレンタインけれど
どこまでも遠浅 

小町づらして振り上げたきっ先がふかくささってぬけやしない

ヤケ食いはメモリーカード内のデリカテッセン
小指の爪でオープン・ザ・パックのオムライス一丁
地下鉄のとある駅構内にあつまるスカート供おしのけると
ひとり強大 髪の長い女、手を繋ぐその先にきっ先ささったままの彼

ふりかえる 白鷺のかお
花のいろ おののく小町は
いたづらに 我が身ほほえんで
彼とふたり鍵穴くらいまでちいさくなった ながめせし間に

ベンディングマシーンでビール
帰路の通勤電車らしくない揺れ具合
デルタ関係、いやもともとないし
そうざいの ざい は 菜の花の 菜
電光掲示板に下車駅 The World
しかたない のどあめでもなめる


 やっかいな記憶に ガムテープはパステルエナメル
 焼付できないMDには さっさとはさみを
 合わせ鏡には自分しか映らないように
 忘れたい記憶のナンバリングははずして


かけて かけて かけて かけて
ああ 足たゆくくる ハーモニカ音
√の内身はジジョウで元どおり
大変うらやましいことです

小町サマ。あなたの左半分になりたいシャム双生児願望ニューロン単位

ビデオショップや みるめなき
深夜番組も うらと知らねばや
まっくらがっかりのガードレールの
柔らかい殻 かれなて かれなて
かの女の枕 みそいちもんじはトランキライザー わたしの場合は

かんがえてる間にかみなり
パチンコでなく毀れた弓をつがう人は
ポラロイドカメラで釣りをする人になったのかマルボロをくわえる荒野
階段上りながら寂地に生えるすすきをおもう藁色の
うつりにけりな と クレヨンで 


自由詩 小町振り。(白夜に一線を画せるか) Copyright (1+1)/4 2011-02-09 02:42:57
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