砂木



沈んでゆく まま
煙る 山の稜線に

つながれた 足首
舐め 影 さすり

行けども 喰らえない
案山子の ぼうふらに

低く うめき ひそむ
まだ 試した事のない

射られた 傷だけ が
誇り 続ける 遠吠え


自由詩Copyright 砂木 2004-10-23 01:09:48
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