エコロジー
あおば

                100611
                      
またしても
発想の転換を迫られて
太陽から来る光のエネルギーを捕まえる
捕まえたエネルギーは
絶対に逃がさない
悪辣非道の変換装置で絞られて
蓄電池にも詰め込まれ
使われる時を待っている
何という酷いことをと
思っていても
したたかでのんびり屋の炭酸ガスには敵わない
エコロジーのかけ声の下
山に樹を植える
砂漠に草を植える
浅瀬に藻を生やす
干潟で蟹を遊ばせる
砂漠化を防ぎ
緑の沃野を拡げ
人間に優しい地球に戻すのだ
悪逆非道な人類が考えることは
きっと何処かで破綻する
そんなこと考えている生物が
何処かで次の出番を待っているのは承知の上での
発想の転換を迫られる


自由詩 エコロジー Copyright あおば 2010-06-11 02:02:53
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