time for dinner
mizunomadoka

月末からとても寒い日が続いたから、隣の留学生のマナが
buy&sellで古い電気ストーブを買ってきたよ、と嬉しそうにみせてくれた

「タイはこんな寒い日ないよ」
「ちゃんと隠して使うんだよ?」
「アンドリューに見つかったら電気代かかるって割増料金とられるからね」
パスタを茹でながらメアリーが笑う。
「メアリーはどこに隠してるの?」
「私の部屋よ。ちょっとひどいでしょう?」
テーブルにお皿を並べていたサンディが頬をふくらませる。
「いいのよ。あの人のネコの世話はあたしなんだし」
「野菜の水やりは私でしょう」
「肥料はあたし」
「新しい方の菜園は上手くいってるの?」
「うーん、根菜で土を耕してるところ」
「パスタまだー?」
「待ちなさい。あんたデロデロのが好きでしょ」
「マナは何食べたの?」
「ミートパイ」
「それだけ? 一緒にパスタ食べる?」
「ううん、ありがとう。お腹いっぱい」
「遠慮しないの。ストーブ高かったんでしょー」
「可愛いもんね、そのストーブ」
「うん。でもこれとってもパワフル!」

そんな夕食のひととき。



自由詩 time for dinner Copyright mizunomadoka 2010-04-15 22:55:40
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