曇りの天
がんも

雲が重いと人は云う
空と大地に挟まれて
大気が縮こまっている

圧縮されて閉塞感
溜めた吐息がまた重く

上を向いて歩こう
幻視の先にバベルの塔も
蜘蛛の糸も現れずとも

幾万からなる天の星が
必ず瞬いているのだから


自由詩 曇りの天 Copyright がんも 2010-04-12 14:30:00
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