AtoZ 氏に賛成の点と反対の点+問題にされてる詩についての雑感
藪木二郎

>なんでそんな赤の他人に関心を寄せるのか、そこがまったく掘り下げられてない。

 このコダワリに、まず初めに賛成しておきます。本当になんでなんでしょうね? 実はその当人への関心などではないといった場合が、往々にしてあるわけです。
 これは、以前に同氏が、ニーチェに批判的なことを書かれていたこととも関わってくる点だと、思います。ニーチェアンたちも、なんだって、赤の他人のルサンチマンにあんなに関心を寄せるんでしょうね? それを否定してる割りには、それを嗅ぎつける時の嗅覚の鋭さ──、それを告発する時の語調の激しさ──、繰り返しの執拗さ──。かえってそれが、目立ってしまうんですよね……。
 要するに、自分たちの問題なんです。自分たちの問題を他人に投影してるだけなんです。例の「神は死んだ」についても同様のことが言えるわけでして、私は心底、ニーチェアンってのは最低の連中だなと、認識してます。というわけで、あの文書が削除されてしまったことは本当に残念なんですが、それが同氏への反対の点か? というと、無論そうではありません。


 私が反対したいのはポイント制についての受け取り方の問題でして、これは同氏だけの問題ではなく、特に批評をやられる方々には多いように思われるんですが、ちょっとタイトに考え過ぎなんでは? と言いたいわけです。
 私自身は、ここのポイント制は挨拶みたいなもんだと理解してまして、「読んだよ! 俺が書いたものも読みにきてね!」って感じで、軽い乗りで付けちゃってもいいんじゃないかな? と考えてます(したがいまして,それに“馴れ合い”などという言葉を被せることにも,大反対です)。実際、ポイント付与者の名前をクリックし、さらにもう一度クリックすればそのひと自身の投稿作品リストにも辿り着けるようになってるわけでして、そういう使い方も、当然想定内のことだと、思えるんですが……。それなのに、ポイントを付与したひとたちの名前まで列挙したのは、やはりやり過ぎなんでは……。
 ところで私は、そういう理解をしてる割りにはあまりポイントを出してませんが(挨拶みたいなもん,と書きながら本当に失礼な奴だなと思われるかもしれませんが……)、それはつまり、ポイント制の別の面にも拘ってるからでありまして、要するに私は、「超大吟醸」に拘ってまして、ぜひとも「超大吟醸」をお届けしたい方が、何人かいるんです(相手の方々にはかえって御迷惑かもしれませんが……)。それもやはり、ポイント制の想定内の使い方だと思ってるんですが……。
 それと当然……、このひとこんなにポイント出してるのに、自分の作へのポイントのほうは、さっぱりだな……、という最悪のシナリオも、想定してるわけなんですが……。


 最後に、問題になってる石川氏の詩についても、ちょっとだけ失礼させて頂きます。私自身も「酔っ払いや、セクハラおやじ」と「ホームレス」との並列については反対なわけですが(そういう私自身も,“硬派”といわゆる世間的な意味での“不良”,“侠客”と“ヤクザ”などを並列させてしまってるわけですが…….それについての釈明はもし関心があるひとがいらっしゃったら…….まぁ敢えてそうしてる,などといった選択の問題ではなく,私自身の人生経験上,もうどうしようもないことなんですが……)、それは私自身の受け取り方だとしてひとまずはおいといて、私なりに、もうちょっとだけ原文密着的に──。 

>帰らない
>と、帰れない
>似ていても雲泥の差で

 と、ここに示されている認識を、問題になっている並列問題(という捕らえ方自体そもそも間違ってるのかもしれませんが……)が裏切ってしまってはいませんか?
 ついでに言及したみたいで、本当に失礼しました。いや実際、私が関心を持ってるのは AtoZ 氏の動向のほうなんですが……。
 小室哲也氏が安室ちゃんやトモちゃんに歌わせてた歌の雰囲気なのかな? と言えばまた失礼になっちゃいますが、そうしたあの時代への思い入れを籠めて読めば、私個人としては、感動もしました。
 小室氏や、そのちょっと前(いや,だいぶ前)の全盛時代の角川春樹氏の時代の雰囲気などは、もっと真面目に取り上げられてもいいな、と思ってます。色々と問題はあったとしても、現在やられてしまってるような片付けられ方では……。


 本当に、諸々の点で、皆様、失礼致しました。


散文(批評随筆小説等) AtoZ 氏に賛成の点と反対の点+問題にされてる詩についての雑感 Copyright 藪木二郎 2010-04-05 01:16:10
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