つつましやかな本棚の片隅で
笑い続ける私の歯型の
見事な並びの歯に書こう
Ｌｏｖｅ　ａｎｄ　Ｈａｐｐｉｎｅｓｓ

天を仰ぐ私の耳を犬が噛んでいる
星達が口々に喋っている
幾千光年の彼方で口々に
消え去った存在についての交信を

そしてやはり耳を片方切り落とした
邪魔くさいイヤリングのように切り落とした
狂った中年男の吠えていたあの夜
Ｌｏｖｅ　ａｎｄ　Ｈａｐｐｉｎｅｓｓ！

両手に包んだコーヒーカップの中で溺れ死んだ、
おっぱい垂れたバービー人形達の朽ちた棺も
苔むした墓碑の下で音の無い８?映画の
切れ切れな１コマ１コマをそっと映し始めた頃
“芝生は緑、きらきら光る水しぶき”

Ｌｏｖｅ　ａｎｄ　Ｈａｐｐｉｎｅｓｓ
笑うこと。今日は笑ってよい日だ
人生はバースデイケーキ、年を取るほど味気ない
ロウソクばっかり増えちゃってさ、青息吐息
面積が･･･

恋愛は宝くじ
買ってみなきゃ当たらないけど
毎回外れと分かる迄の、束の間の夢
Ｌｏｖｅ　ａｎｄ　Ｈａｐｐｉｎｅｓｓ
笑いは消えるが最期まで残るもの
それは凍死した乞食が握りしめていた
使い道ない５円玉