言霊使い
鵜飼千代子

             紙風船に ふうって 
             たましい吹き込んで
             ぽんっ とあげる

             あなたの心に届くころ
             順列 組み合わせを整えて
             なないろに 光る

             新しい言葉の 配列
             重さ 空間の 創造

             文字記号のかたまりを 
             言葉たちと呼ぶ者

             その人は 言霊使い

           

             初出 NIFTY SERVE  FPOEM 1997.09.21.
             詩集 ブルーウォーター 所収
             日本詩人クラブ 2003年11月例会 
             「会員による自作詩朗読と小スピーチ」にて朗読


自由詩 言霊使い Copyright 鵜飼千代子 2010-02-19 19:46:40
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