++ 雲のころ。。。 ++


水のひら指先潜り鰯雲

{取消=雲の川街道並木に落つ銀杏}

冷ややかな風に身を濯ぐ日溜まりで

秋浅し射し日の強さや汗拭う

ちろろむし耳に涼し ....
     流星群が来るんだって
             
     ベランダで受話器を耳につけて
     ぼんやりとあなたの声を聞いている
     広がる夜空を見上げながら
      ....
           初めて君と会ったのは
           空の碧い夏だった

           君は微笑みながら
           僕の元に駆けて来て
            ....
雪の降り積む
季節の頃に
じっとつぼみを
育んできて
やわらかな光が
いま やさしく包む

きょう、桜の花が
咲きました

これからずっと
幾年も
ふたりでいつも
過ごします ....
 お月さま取ってきてよ
 些細なことでボタンを掛け違えて
 へそを曲げてしまった私に

 ちょっと待ってろよ
 今、長いハシゴ作っているから


 そんな我儘を言ったことも
 すっか ....
         おでこを触らせてと言ったのに
         駄目ですと
         触らせてくれなかった

         照れているのかなと思って
         もう一度 ....
           子供の心を忘れない大人になるんだ
           いつもそう 思っていた

           マックで子供あつかいされるの 
           嫌だった
 ....
幸せは 手に入れた瞬間から
少しずつ こぼれていくから
             
幸せを 手に入れたなら
真空パックで 密閉して
          ....
           細い線が幾重にも重なり
           光の角度で表情が変わる       / カオ
               
           カップボードの上では
  ....
 仲 仲治さんに「鵜飼千代子さんのコメントを読んで」でご指名いただき、恐縮至極ではございますが、こちらに書かせていただく運びとなりました。文書リストのタイトルに自分のフルネームが出ているのを見た時は吹 ....      俯いている
  
     苛立ちはこころを駆け
     涙は机に下垂る

     ー愛に育まれた女たちは
      夜は眠る時間だと
      知っているから
   ....
             紙風船に ふうって 
             たましい吹き込んで
             ぽんっ とあげる

             あなたの心に届くころ
  ....
お兄ちゃんは
アッキー
妹は
あっちゅ

ふたりとも
「あ」から
はじまる

あっちゅの
舌たらずを
利発で達者な
女の子にかまわれて

いつのまにか
ついていたあだ名
 ....
          奇数行 奥主 榮
          偶数行 鵜飼千代子


草むらにもぐりこみ
 地平線がゆるむころ
息をひそめた虫たちは
 オパールの海が{ルビ有明方=ありあけが ....
  橙に染まることはあっても
  緋の季節は 彼方へと去り
  空はただ 紺のトーンへと落ちていく
  ロイヤルコペンハーゲンブルーに暮れる今日は
  やがて三日月の窓の明かりを際立たせる
 ....
  そこに虫がいるから
  歩く 止まる 歩く 止まる 歩く 止まる
  を しなければならないのだと
  アッキーは言う

  歩いては止まるのではなく
  歩いて 止まってでもなく
 ....
パステルの世界広がり
この一時 空がてれる
やわらかなブルーと
うすももの雲が
ほほ寄せあって

ほらね
ほんのりグレーの雲
きょとんとくぐって
天使がふんわり
降りてくる

 ....
               奇数行 萌木 碧水
               偶数行 奥主 榮

  この先を曲がりいる
   だらんとぶら下がった
  はたとしずまり
   くもの し ....
                奇数行:萌木 碧水
                偶数行:奥主 榮

  するり とすぎた
   形がないまま ふわりと
  いま なにが流れたの
    ....
               奇数行:萌木 碧水
               偶数行:奥主 榮

  まくらな部屋にひきこもり
   ふらりと 舞い降りる
  窓辺でふうと頬杖ついて
  ....
               奇数行:奥主 榮
               偶数行:萌木 碧水

ふたを おいては
 くつくつくつ くつくつくつ
ぐつぐつとした空気を
 くつくつくつ ....
お母さんと僕との間で
両手を広げて
アッキーは歩いている
飛び出してしまいそうな
力を漲らせたまま
手を振りきって
走り出したアッキーが
砂利に足を取られて転んだとき
僕は「だいじょう ....
  静かに息を整え
  肩の力を抜いて
  見るヒマも無かった景色に瞳(メ)を留め
  足を止めていれば
  もう思い出の中の一コマにすぎないと思っていた
  そんな季節のように
  手す ....
            泣いてしまったから
            終電 途中下車したよね

            大切な人だから わたし
            あなた 無茶なんかしない
 ....
  辿り着かなければならないところがある
  険しい道だけど

  辿り着かなければならないところがある
  人を待たせている

  幾つもの岩山を登り
  幾つもの深い谷を渡って
  ....
              わたしは 
              水色のコートをまとう
              これは あなた

              ぼくは きみの毛布
    ....
夢を見ていた訳ではない
育んでいたのだ

風を読み
耳をそばだてて
遠くの音を聴く
眼で察るのは
最後でよい

夢を見ていた訳ではない
待っていたのだ
出掛ける、
今を

──風は
  待っているだろ ....
海で、逢いましょう

オカリナ石を
見つけましょう

もう冬の、
灰色の海では
ないでしょう

子供は海へと
駆けて行くのでしょうか

猫は波に
怯えるのでしょうか

海 ....
    九十九里の遠浅を

    アッキーが走る
    アッキーが走る

    スニークプレビューの
    境界線を
    アッキーが走る

    波に対う        ....
          伊豆急 城が崎海岸駅の裏手に
          白いペンションがある

          庭に大きく茂る木
          それが やまももの木だ
        ....
鵜飼千代子(201)
タイトル カテゴリ Point 日付
雲のころ。。。 / 株式会社歌仙興行吟行俳句3*10/4/18 9:40
幸せになろう自由詩10*10/4/9 19:43
あの日の空は自由詩5*10/4/8 21:46
桜 咲く自由詩14*10/3/28 13:23
月 の 雫自由詩10*10/3/28 9:44
おでこを触らせてと言ったのに自由詩6*10/3/28 9:29
こどものこころ自由詩12+*10/3/21 22:04
ゆでたまごの朝自由詩3*10/3/21 21:53
ビードロ細工の 生自由詩1*10/3/21 21:27
「かなしさはかなしみのなかにあるのではなくよろこびのなかにあ ...散文(批評 ...4+*10/3/17 20:39
俯いて自由詩22*10/3/2 21:55
言霊使い自由詩16+*10/2/19 19:46
あっちゅ自由詩16*10/2/15 18:27
交錯詩「朝」奥主 榮  鵜飼千代子[group]自由詩9*10/2/5 8:22
連詩 「星一つ」 奥主 榮  萌木 碧水[group]自由詩4*10/2/4 3:20
アッキーの声を聞きながら / 奥主 榮自由詩2*10/2/4 3:10
天使の時間自由詩7*10/2/3 17:58
交錯詩「路地」奥主 榮  萌木 碧水[group]自由詩4*10/2/2 18:52
交錯詩「風」奥主 榮  萌木 碧水[group]自由詩5*10/2/1 15:54
交錯詩「窓」奥主 榮  萌木 碧水[group]自由詩2*10/1/31 18:30
交錯詩「お鍋」奥主 榮  萌木 碧水[group]自由詩3*10/1/31 1:33
アッキーと一緒に / 奥主 榮自由詩1*10/1/30 7:23
連詩 「無題」 奥主 榮  萌木 碧水[group]自由詩5*10/1/30 7:10
丑満の日だまり自由詩6*10/1/23 2:55
男の修行自由詩4*10/1/20 17:35
魔法の毛布自由詩2*10/1/20 17:30
海路携帯写真+ ...2*10/1/19 16:43
海で携帯写真+ ...7*10/1/19 16:42
アッキー海を行く自由詩1*10/1/19 16:41
ペンション アントルメ自由詩6*10/1/18 22:11

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