眠れないので煙草が切れて
真夜中に買いに行く
顔が痺れる寒さだ　真冬の夜空はいい
何にもなくていい　
気ちがい女がまた徘徊している
こんな時間出歩くのはあの女と私ぐらいなもんだな
ゲロ吐く酔っ払いもいない　誰もいないアスファルト青い
あの女が再構築した世界は現実からどれほど離れ得たんだろう
死んでも歩き続ける、あの女の世界は何センチほど
私もいつかあんなになるのかな
ないな
私はぬるい。甘い。ニブい。
体が先に腐るんだろう
それまで待つだけのマヨネーズ

寺山修司がいなくて寂しい
米びつに米がないと寂しい
冷蔵庫に緑の野菜がないと寂しい
君のキンタマがないので寂しい
もうババアなのが寂しい
眠れない
タスポかざすのがアホくさい
でも１９の頃はもっと寂しかったな
勇気はあったけど
勇気と自惚れが同義だっただけだけど
どーでもいいじゃん、過去の事なんて
消えたものは全部、絵空事だ
お前のキンタマなんか本当は嫌いだ
猫の尻尾にも劣るあんな、
フィンランド人の腐った鼻みたいなやつ
本当にいらない　オエッ
生き方を間違えた　間違い続けている
今の私の妥協点が大嫌いだ
間違い続けて行く
妥協は生じゃない
体の中に音楽がないのは