しずかな木々 金色の光のなかで・・
ゆびのおと

夢であったひとと
夢のなかで くらした

どこにいるときも いっしょで
なにをするときも いっしょだった

一つの眼で おなじもの を 見て
一つの耳で 同じ旋律を聴いた

おなじ時間を 生きていた
どんな恋人たちの どんな結びつきよりも 濃密に

  つかれちゃったんだね?
  つかれてたんだね?
  わたしたち
  はなれることも こわすこともできずに

すべての感情を共有したね

喜びも かなしみも 怒りも ねたみも
苦さも 甘さも

人の味わう感情すべてを
あなたと二人で 味わい 飲み干した

いま 静かに あなたが愛しい

あなたのすがたが 
少し離れた今になって とてもよくみえるから 


自由詩 しずかな木々 金色の光のなかで・・ Copyright ゆびのおと 2009-05-23 12:00:55
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