電話
1486 106

用件は声が聞きたくなったとか
何となく様子が気になったとか
そこからスタートして一時間は話せた

やり場のないストレスだとか
日常のくだらない鬱憤だとか
ぶつけあってはまた今度って笑ってた

いつから電話を掛けるのに理由が必要になったんだろう



毎日会いたいわけじゃないけど会える日が多いに越したことはない
誰よりも頼りにしているから何かあったらそばにいてほしい

寂しいからって辛いからってダイヤルを回すのは簡単だけど
忙しいとか疲れてるとか言われたらそれ以上話せないから

甘えたりしちゃいけないって分かっているけど
ただ声が聞きたい そう思うこともダメなのかな
いつから電話を掛けるのに理由が必要になったんだろう



こっちから話す前に「どうかしたの?」なんて聞かれたら
「なんでもないよ」って心配されたくないから言うに決まってる

どんな僕だって受け入れてくれそうな君だから
強がったり着飾ったりする必要なんて一つもないはずなのに
いつから電話を掛けるのに理由が必要になったんだろう


自由詩 電話 Copyright 1486 106 2009-03-27 01:18:29
notebook Home 戻る  過去 未来