DOWNMEMORYLANE
本木はじめ

屋上にスカート揺れてあとは空ばかりが残ってしまう学校


渡される廊下で後ろ振り返るきみによく似た少女が今も


出来すぎた出会いに怖れ隠せない手を繋ぐだけ見つめあうだけ


影追って駆ける校庭裏側でまくらのように眠ってるきみ


花壇にはガラスの破片散らばって花も割れてる空もずれてる


砂時計きみに返せどさらさらと流れるだけのもう一度だけ




短歌 DOWNMEMORYLANE Copyright 本木はじめ 2004-08-13 21:06:21
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