スペイン #2
《81》柴田望

《《《目を覚ました途端に思い出す現実のごとく悲惨だ》》》

実験可能を白い赤鯖ばかりのだれでさえ

夢の相同器官
字の底がひるみ
よく似た氷河は鳥を減じ
その価値の今しばらくが繰り返す
1971年に不感蒸泄のかけおりて


姿に
修道士のわが匍ってゐる
でないと沈黙が
コンタクトレンズに法則の呆然との
輸液ミス、心因性多飲、SIADHヒドラ実験のように種々の化学反応の基質の生物(細胞)の活動の求めて

ガス・レンジはイギリスのプリーストリーに表現がされるくせに
1781年は
眼球振盪が、とびのくやうに
未来から仮想水の輸出入だあけてである
糖などイオン性ではない分子の
恒常的な水晶体が誘導される道
オットリーノ・レスピーギを疾走する
ベッドの
意志に
病気の
姿勢

熱の研究は褐色の作る
反磁性の性質が無数に分子式H2O or HOHのかけおりて
沸点と融点に痛みは充溢する
ひとへ何は
常温常圧が代表的な慣用句でやさしくなって

眼球振盪
残骸に骨
NFPA 704を透明なゐる
水分喪失量のおそろしさ
ゆるさない

世界の涯ては30億人以上がえたいのしれぬこの場所が
フランツ・リストを五色は育つ
音律に勇敢なくりかえす
海水の組成には磁気活性水を乱され


自由詩 スペイン #2 Copyright 《81》柴田望 2008-09-26 22:50:52
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