黄昏のおわりの瞬きに
青色銀河団

*
黄昏のおわりの瞬きに、大いなる怒りにみちた光の星雲
が交差しあう天蓋にむかい、傷ついた男たちが大声で叫
びあう。その声に応じて晴れてゆく天空には、たえず
うつくしくしみわたる遠い霧のような火花が沈黙ととも
に琥珀色の彼方へ消えていった。


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すべてはかぜのしわざ?


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真赤な少女たちが風のように駆けよってくる永遠の水滴
に縁取られた紅い花のその名を知っているか。深い鏡を
覗き込むとき傷つくほどに深いあおぞらにかかる金色の
虹のその名を知っているか。若き日に朝の世界にとって
かわり世界に満ちてゆく闇のその名を知っているか。


*
それはうまれるまえからしってること?


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ふるえる幻影の朝のなか、透きとおった身体をもつ妻が
うたう舟歌のつくりだす樹木や森や山ほどの喜びの存在
意味をおまえはもっているか。砂に埋もれたまま朽ちて
ゆく蝉のぬけがらほどの鈍色の星の意味をあなたはもっ
ているか。


*
ねえさばくにいみはあるの?


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新しいせかいにおいて地上の氷の割れる音のすぐちかく
に痩せたことばのつぼみがあり、それらはてのひらの熱
で溶けるに従いことばは水晶のうたのように蒸気化し朝
のひかりにふるえるちいさな時間にかわった。


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きみもことばがつくるまぼろし?



自由詩 黄昏のおわりの瞬きに Copyright 青色銀河団 2008-09-20 10:38:19
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