ASEMO
ふるる

朝起きてしばらくしたら驚愕しました。というのも両腕と首にびっしりと変な赤いぽつぽつができているのです。夢ではたまに、足にびっちり黒いミミズ腫れができたり手が蟹になったり背中がうろこむしたりするのですが、現実世界で両腕びっしりというのは初めてです。ダンナに見せると「アセモじゃん」の一言でした。はばかりながら私は「全国汗よ出ろ出ろ同好会」略して「アセドウ」の関東支部幹部候補会員なので、どんなに熱帯夜でもクーラーなどというこまっしゃくれたものは使いません。というわけで昨夜も「汗よ、出ろ出ろ」「全身の毒素を今こそ一気に体外に放出」等を念じつつ快適な眠りに落ちたわけです。したら朝起きたら「アセモ」。ちなみに言われるまではなんともなかったのに「アセモ」と命名された途端にかゆくなりました。「大工と鬼六」の昔話にあるように名前とはこげに恐ろしかものです。しかしアセモというのは幼児・子供のお尻や首にしかできないと思っていた私は不安に駆られ、「大丈夫かなあ」「お医者に行った方がいいかなあ」とダンナに救いを求めましたが「大丈夫じゃん」の一言を残して出社していきました。冷たい。冷たいと言えば昨日母から電話がかかってきて、双極性障害の人なのですが今はどうやら躁期に入っている母はどうでもいいことを延々と喋り続けます。すなわち、妹二人が社長夫人なのをいいことに実家に来ては自慢話ばっかりする、というその自慢話の内容を延々と再生し続けるのです。金持ちのくせに、いや金持ちだからこそお金に関する自慢話ばっかりする気品と教養のなさはこれいかにと毎回思いますが、それを一字一句覚えて再生する母の頭の良さというか執念深さにも頭が下がります。下がりついでに本当にうつらうつらとしてきました。というのも昨日はダンナが日帰り出張で朝5時起きだったからで、「もうその話飽きた。眠い」と電話口に言い放つと一瞬向こうの母は黙りました。5秒くらい。それから「冷たい」と言って電話は勝手に切れました。「冷たい」と言って相手を責めて相手をいやーな気持ちにさせる戦法は甘えん坊の常套手段であることは甘えん坊である私本人が言うのだから本当です。とにかく「冷たい」とか言われてひるんでいたら甘えん坊の相手はつとまりません。話が終わったのでああよかったなと思い寝たわけですが、もしや母の恨みを買って今日は変な赤いぽつぽつができたのでしょうか。そんなわけはなく、昨日は夏休みに入って毎日ゴロゴロゴロゴロゴロゴロしている息子を「運動しないとバカになるよ」と脅迫して朝5時起きのぼんやりした頭で午後2時頃の炎天下を二人でふらふら小一時間ほど散歩していたのがたたったのかもしれません。そういえばぽつぽつが出ているのは日に当たっていたところだけだし。大丈夫でしょうか。お医者に行った方がいいんでしょうか。


散文(批評随筆小説等) ASEMO Copyright ふるる 2008-07-25 10:26:47
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