夜道を散歩
亜樹

満月の夜は眠れないの
ううん眩しいからとかではなくて
満月の夜は眠れないの
どうしようもなく心臓が跳ねるから

 満月の夜に
 眠れないのが
 あたし一人であるのなら
 ええそれはしようがない
 大人しくベットに入り
 布団にくるまり目を瞑り
 夜が白むまで羊を追いましょう

けれどもし
あたし一人でないのなら
あたし一人でないのなら!

サアサ皆さん
お散歩しましょう
アンダンテの時計を
お供にしましょう
濃い影伝って歩きましょう

あたし一人じゃないのだし
あなた一人じゃないのだし

一人淋しい満月に
見せ付けるよに歩きましょ


自由詩 夜道を散歩 Copyright 亜樹 2008-07-23 21:25:06
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