冥王星
1486 106
聞こえただろうか
朽ち果てた魂の
最後に鳴らす
微かな音が
定められた法則に従って
それは誰にも気付かれることなく
静かに空に浮かび上がり
遠く地球を離れていく
火星を越えて
土星を越えて
冥王星を越えた辺りで
思い出した此処は宇宙の果て?
瞬間
流星
あの燃えるような輝きが見えるだろうか
やがてそれは水色の町で
また次の器を見つけて
新たな音を刻みだすのだろう
自由詩
冥王星
Copyright
1486 106
2008-06-06 00:57:23