疑念と嫉妬と、消えてしまいました
田島オスカー
咽喉の奥に秘めていた 粘質な泪に負けました
しつこく あまりにしつこく私の傍に居るので
ついに私 嗚咽とともに消えてしまいました
指先にはったばんそうこう 肌色が目を刺します
君がはったばんそうこう
ええきっと 理由も無く というのは愚かなことで
しかし愚人の私は そんな事お構いなしで
君と君の貼るばんそうこうとの間に
粘質に関わりたいと
思いました しかし
嗚咽に紛れ 最後には
消えゆく 私
悲しみも消えました
自由詩
疑念と嫉妬と、消えてしまいました
Copyright
田島オスカー
2004-07-09 22:33:50