朝、また あさが来る
たりぽん(大理 奔)

本当の姿を毛布に絡めて
誰にも知られないための夜が
いつも通りに朝にむかっていく

眠れない時には主電源ブレーカーを落とし
遮光カーテンが
偽物の夜景から部屋を隠す
欲しいのは始まりの時

何の疑いもなく、そして
やってくる毎日の始まりを
僕はガムのように飲み込むだけ

待っていても来ない朝
それを待つ夢がさめる

ふるえる、太陽
僕はただ、カーテンを開けて
部屋の片隅、闇のなごりに
小さな

、ちいさなサボテンを置く



自由詩 朝、また あさが来る Copyright たりぽん(大理 奔) 2008-04-06 23:09:52
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