春のブランコ
あおば

                080328



グライダーのように
空中ブランコのように
限りある人生を
ぶらぶらふらふらしていると
フラスコの悪魔に喰われてしまいます

化学の先生は人を食うのが好きだから
いつも元気に校庭を走り回り
のんびり寝ころんでいる子を捕まえては
頭からばりばり食っているのだと
陰口をたたいてテストの腹いせをして
昼休みのブランコは賑わっている

いつまで経っても大人しくなれないのは
ブランコのためか
フラスコのためか
テストして調べてみます

今日の
人を食った先生の笑顔


自由詩 春のブランコ Copyright あおば 2008-03-28 01:05:04
notebook Home 戻る  過去 未来