080404
マーニーなんてイイながら
テレビを見ながら
英語の発音聴き取りながら
ピーシーの
今日のニュースを開いてる
読み終わった
新聞 ....
08/04/01
高速道路の下にも
桜が満開
できるだけ遊ばなくては
どこでもごはんは
売り切れるから
三時のおやつは
ゴム消しがいい
....
080328
グライダーのように
空中ブランコのように
限りある人生を
ぶらぶらふらふらしていると
フラスコの悪魔に喰われてしまいます
化学 ....
080326
懐中時計の
くさりです
懐中時計の
うらぶたに
小さな
値札をはり付けて
昨日の
価格を書き入れる
古道具の店先に
禿げた頭が
突っ ....
080325
黄緑色の話し声がする
黄色い声をたしなめるように
大きな顔した男の声がして
電車の中は静まりかえり
黙々とメールを読んだりする
帰り道の通せんぼは
....
2000/04/21
死んだ君の眼を食べたいと思うことがある
白眼を向いてぼくを無視しているつもり
だけど120%意識しているのだろう
....
080317
反抗心が高まって
ドボンと飛び込む鍾乳石が
つぎつぎと消えた天井は
なにもなくなったので
広々として真っ平です
すべすべに光って ....
080314
夏が聳えている夕刻
薄汚れた雲が帰宅して
さっぱりした荒野の果てを
もの悲しいとも思わずに
午後11時の鐘が鳴るからと
礼拝堂の前でお ....
000426
跳び乗ろうとしたら
グリーン車だった
乗れないと思い黙って見送った
次の電車もグリーン車だった
おまえは何処に立っているのだと
叱 ....
000624
がんもどきと名付けて
昔は肉食を避けたとか
修羅の道を歩む人は
柳生の郷で忍びを習い
ラビリンスを解きほぐし
逃げた妻子を惨殺し
生 ....
080310
気短な機関車が
羽目を外し
下り坂でスピードを上げる
これ以上スピードを出したら
つながれた後部の貨車が
脱線てんぷくしてしま ....
080306
みんな私が悪いのです
テレビのスイッチはリモコンです
タイマーも付いてます
雨なんか降りません
誰が一緒に行くと言いました
責任は ....
08/03/02
平原児といわれた男
カーボーイ稼業に精を出し
酒も余り飲まず
無駄遣いしない律儀な男
給料を貯めて牧場経営に乗り出して
その地方 ....
080301
バリンボリンと音がする
音がするので怖くなる
花火の値上げに
小麦粉値上げ
円い大豆も値を上げる
バリンボリンと音がして
高い高 ....
080226
かみさま、かみさま
かみさま!
かみさま
4度目の正直者が
自己責任をとって自害した
(可哀想な男だが
男だから
一人くらい居なくて ....
080222
妙な因縁でございます
25歳にもなったのですから
行儀見習いでもないでしょう
お役目ご免ですと
小塚原に立ち寄って
晒されて ....
08/02/20
テレビ画面の伊勢エビは
すいすいすいと透きとおり
卵を抱いてのんびりと
海の底を歩いてる
ネズミの親子もお人好 ....
08/02/16
昨日、映画の脚本があれば、映像は不要だと書いてしまったが、それは制限内の事象かと思う。
テキスト以前の詩は、口承で伝わったの ....
08/02/16
癇とは幼児の引きつけのことと聞く
引きつけとはどのようなものか
金縛りのように身体の自由が利かないものらしい
熱による身心 ....
080215
使えなくなった乾電池
を
屋根の上に放り投げ
お日さまの光に曝し
もう一度電気を作らせる
屋根の上の太陽電池
馴れた作業を推し進め ....
08/02/08
この町の銀座商店街が廃れたのと、
裏側から声がするので、
猫のような顔をした男が、
中途半端な目付きで寄ってくると、
少し気味が ....
07/02/03
回転計の願いに
知らん顔する
鶏頭の花
空には白い雲が群がり
レースの終りを告げている
ガス不足のマシンでは
回転も不足 ....
07/07/15
うさぎバトンがまわってきたので、日記を認める。
ぴょんと跳ぶのは、ウサギ。
ひょいと隠れるのは、キツネ。
猫は、 ....
07/02/01
あかり/光/アート展、を見てきたが
帰り道、汐留駅の遺跡に立ち寄って
明治初年のレールの切れ端、犬釘、工具
機関庫の前に佇む ....
080125
軽いから浮くのだと
信じていた
水の上の小舟
流されてたどり着いた
河口の三角州の街
軽いから飛ぶのだと
シャボン玉を躾けて ....
お魚には痛覚がないのです。
ですから活け作りだからって、そんなにかわいそがらずに、たんとお召し上がりくださいね。
美人の女将は三つ指付いて微笑んで、そそくさと隣の座敷の流れに向かう。
風 ....
080118
ふるゆきをなめているあかげかな
ひなびたけしきにせいそくするきいろいさんかくぼうは
オオサンショウウオの生まれかわりだと思っている
不遜 ....
080116
世界の火事に
あたふたあたふた
おっとり刀のお爺さん
乾パン抱えて逃げてゆく
何処に行っても助からない
原爆水爆
核弾頭は弾けて
散って
....
080114
90万円のクルマ
ホイホイ
希望を乗せて
山のような荷物を載せて
北から来たのだと
大人のような顔つきの
青年達が
温和しく坐ってい ....
080110
チュウチュウねずみが
チュウチュウ
中央線でチュウチュウ
竹輪を食べ過ぎて
チュウチュウ
猫いらずでチュウチュウ
毒を食べ過ぎチュウチ ....
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