ゆきうらない
千波 一也



わたしのなかでは
きえない、ゆき

きこえないことば、には
あふれるくらいに
ふれているのに

ふるえています
たしかさを

ましてゆく、ような
かさのなか

みずからふかく
かさのなか


おもかげは
ひとつの、きのう

くわしくなりえない、その
きのうはふえて

おもくなります
うらうらの
いし

ただようなみまで
おいかけ



うらない、
そうです

どこにもなく
どこででもなく

ついで、
あらゆるみず、を
むこうにおいて


わからない、ほど
うれて、うれゆく
からがらのひび

すみますか
やみますか

ふるい、わたしを
ひとみに
かえて




自由詩 ゆきうらない Copyright 千波 一也 2008-01-25 23:00:53
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