ぽぽろん
わら

現実はいつも
残酷な音をたてるからね


いまだに
感情をふりきれないこの男は

情けない、と

つぶやくコトバ以外を思い浮かべられなかった


あてもなく
わらい顔をつくってみる




幸福を
のぞんでいたんだよな
きっと



なにもを、
言葉を
交わさなければ、
楽になれてたのかな
もしかしたら




どっちつかずで、
今日も
こんなんじゃな





そんなの
えらべるわけないじゃないかあって、
今日も
しわくちゃまみれだ
顔は





雨が降っていて
よかった

こんな日はなぜか
雨が降っている


雨が降っていて

よかった





あの頃とは
もう、ずいぶん違った場所に立っているさ




だけど、

だめだな

やっぱり



また、

こんなことで

くりかえし






もしも、だれかに愛されたなら
未来は変わっていたかもしれない
だなんて、

こぼれる言葉は

何度も

何度も




人を愛する資格なんてのも
なかったのかもしれない、





ゆれて

ゆれて

ぽぽろん

ぽたりと、おちて



どこにも、ゆけないんだ



もう、
なにを望めばいいのかも
わからないんだよ


愛も恋も
嗚咽にかわる



こころ、どこですか?



ただただ、

ただただ、

痛いや


いたい、やいやいやい




なんで、こんなに痛いんだろ?

日々が刻々と
流れ、うねってゆく




がんばってるんだけどな、

おれ



















自由詩 ぽぽろん Copyright わら 2007-11-05 00:37:11
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