ねぇ
わら

ねぇ

ぼくたちは、
もっと、笑っていてもいいと思うんだ

もっと、はにかんでいたっていいと思うんだ



むずかしいこととかじゃなくて
かなしいくらいの澄んだ青空を見上げていて、
ふと、そう思ったんだ



ぼくたちは、
だれもが、しあわせになるために生まれてきたんだって
言ってみてもいいと思うんだ


すこしくらい、
そう言ってみても
かまわないと思うんだ



だから、

ねぇ
わらってよ

そう思わせてよ



ぼくたちは、あまりにも
悲惨と嘆きとに覆われていて

いつからか
考えすぎてしまっていたんだ


ゆがんだ目でしか
なにもを見れなくなってしまって

素直に幸福を望めないくらいに
この世界に打ちひしがれてしまっていたんだ



ぼくたちは、ひとりのときでさえ
満たされなさと欲望とにさいなまれ、
嫌悪や争いを避けずに
歩けなくなってしまっている



どうして
こんなにくるしいんだろう?




ねぇ
ぼくたちは、
もっと、ほほえんでいてもいいと思うんだ

もっと、しあわせをおもっていてもいいと思うんだ



たとえ、それが、
嘘のようにかなしい空でも



ねぇ
ほんのすこしなら、
ゆるされるかもしれないんだ


つないだ手のぬくもりを感じれるくらいに

ぼくたちは、
もっと、
しあわせであってもいいと思うんだ




















自由詩 ねぇ Copyright わら 2007-11-10 04:04:00
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