ぼくのかなしみが骨に似ていても
わら

夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う






そばにいてくれて

微笑んでくれて


願うことが
そんなことならば


ただ、
だれにも愛されないまま
消えてゆくことにおびえている





孤独は静寂の中にたたずんでいて

光は白々しい蛍光灯でしかなくて


光、

天井の光





人ごみは無機質にフロアにこだましていた

一人ぼっちってヤツでしかないことが
なおも、のどを乾かせる





夜は
ふとんにうずくまって

朝が来ないことを願っていて




静けさの、なにもが叶わないのならば

すべてを忘れられるような眠りの中に
ずっと、寄り添っていたい



ずっと、

ずっと、

よりそっていたい







かけらになったのならば

乾いた、それを
涙で濡らしてくれなくていい


こつりと、器に
入れてくれればいい





できれば、

ただ一度、その手のひらで
だきしめてほしい



















自由詩 ぼくのかなしみが骨に似ていても Copyright わら 2007-10-05 18:42:52
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