無題、
田島オスカー

ほほの 火照りになんだか 欺かれた気がしました
指先はやけに冷たく 自分に触れて 確かめるのも嫌で
人間 というものが最近 やけに面倒臭くって
もうずっと 一人でも良いのかも知れないと 一寸 思いました

だって なぜか 誰も彼もが同じ顔を して
なぜかみんなそろって わらって いて
人間不信という言葉を 初めて使用したくなりました
たとえば 僕と 僕の指先との 存在感の大小すら いまや疑問です
ほほの火照りもまた しかりです きっと おそらくは

だから指先とつま先の
存在はきっと 何にもまして生意気ですよ
ほほの 火照りのあくどさも もはや過去の話になろうとしています
 


未詩・独白 無題、 Copyright 田島オスカー 2004-04-17 19:12:40
notebook Home 戻る  過去 未来