作者より:
読んで下さった皆様、ありがとうございます。
いとうさん:
セックスボランティアの話は別ですね、確かに。
私はセックスボランティアという概念以前に、「障害者の方に性欲があって当たり前」という概念自体を見ていなかったのです。セックスボランティアの掲示板を見るまで、障害者の性欲という概念すら抜け落ちていたんです。あんな目にあっていながら、そこまで考えが至らなかったのが不思議なんですが、考えること自体をストップしていたんです。よく考えてみれば、まず性欲がベースにあって、あんな風な痴漢的行為に出るんですよね。とにかく「ひどい目にあった」という思い以上に進まなかった。それくらいショッキングな出来事だったのだと思います。
普通に痴漢に遭っただけなら、「ああ、あの人は迷惑な性癖を持っているんだわ。うまく自分で性欲を処理できないのね」と普通に考えられたはずなんです。ところが、あの体験の後はそうじゃなかった。
つまり情けない話ですが、今さらながらに無意識下に障害者の方を性的な意味で差別していた自分に気が付いたのです。その気持ちを整理するためにこの文章を書きました。
ゆかりちゃん:
身体障害者サイドの文章があるんですね、読みたいです。
ラピスさん:
私も彼を許したわけではありません、怒りも憤りも未だにありますよ。彼の行為はれっきとした犯罪ですから。
でも、彼の幸福を祈らずにはいられないのも事実なのです、矛盾していますが。
両方の気持ちが混沌と存在するんです。
佐々宝砂:
いや基本的には私も年齢関係なく話し合って欲しいんですけどね。性的表現を多く含むのは事実だし、人んちの所で発表させてもらってるので、やっぱり気を回しました。