煙草/杉原詠二(黒髪)
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 足立らどみ 
寒い夜に声をひそめて「生きていてほしい」と願う詩だと感じました。
人前で大声では言えないからこそ、言葉がとても人間的で温かいです。

読んでいて子供のときに書いた「歌声の中に」というフォークソングを
思い出しました。届いてほしい相手がいると声は 自然と小さくなる

黒髭さんの詩の歌声もちゃんと誰かに(妖精?)届いていると思いますよ

*
参照

足立らどみ

「歌声の中に」

貴方は誰に歌を歌っているのですか
ミルクを飲んでる子猫は聞いていませんよ
壁にかかる肖像画に聴かせているわけないでもないし
ましてや道歩く人を振り向かせようとしている訳ないでしょうに

もしもその相手役が
貴方の好きな人なら
もつとちいさな声で
僕が聞いてしまいますから
もっとちいさな声で
他の人に聞こえてしまいますから
もつとちいさな声で
- 月乃 猫 
- 室町 礼 
深夜にしんしんと
静かに降る雪のような詩ですね。
どんどんよくなる。
 
作者より:
足立らどみさん、僕は、寒さが人の命を奪うと知っているので、温かくしてくれる人の心に、驚くことがありました。声が少し大きかったと思いますね。でも、主張せずにはいられなかったのです。ひとつの救いを見いだせたような気がして。自己解説になりますけど、己の中で、縁が輝けば、因が作られれば必ず何かが変わる、それが詩だと思ったのです。孤独は実は孤独に終わらない。

月乃 猫さん、ポイントありがとうございます。

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