人災は閉じられない「すずめの戸締まり」/栗栖真理亜
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- りつ 
鋭い視点だと思います。
- 足立らどみ 
人災は閉じられない「すずめの戸締まり」。凄いですね。
新海作品は好きなのですが、いつも深さが足りないのは
アニメ映画に対する、新海監督の哲学みたいな考え方が
揺るぎなくあって変わることはできないのかなとおもう。
30年前もそうでしたので大きな天災のあと人の災いが
あってセットみたいなまとめかたを我々は何処かでしてて、、、
例えば、阪神大震災とオウム、東日本と原子力発電所、
コロナに至っては、世の中のドタバタを利用したプーチ
ンのやっていること、そんな感じの感覚麻痺を起こしていて、
、異論はあるけど、人災・戦争などを表立って表現しない
ことで、意識して・無意識に全否定する表現方法により
前を向いて行こうとする監督の美意識が共鳴されやすい
のだなと前向きに捉えています。竜とそばかす姫の彼の
弱い弟の描写もなんか足りなかったのも、監督が観る者
の心に深く伝えるところが苦手なところがあるのかなぁ と。
ただ、子どもと大人の関係の細かな描写は、すごく良い
ところがありすぎるので、そう良く捉えたいだけかもですが、、、



---2024/11/25 11:57追記---
アラガイsさんの書いていることは、この辺のところの原則論みたく
まぁ、誰かが言っておかなければならないから書いているふしもあり、
広島投下後、直ぐに少年兵として市内にお手伝いしていたと言っていた
若くして死んでいった父親のおかげで、学生時代、渋谷や新宿の駅前に
ゴザをひろげて「鶴を折ってください」と叫んできたわたしの気持ちは
どうでもいいけど、だからぜんぜん否定はしませんけど、アニメだから、
わたしのマターではないのかもしれないので、この件は深くは話し合う
つもりはありませんね。今のわたしにとって大切なのは現在と未来だけ かな

- アラガイs 

表面で覆う物語ドラマが多いですよね。どうして眼を背けるのだろうか。と考えてしまいます。震災や原発事故の問題にしても眼に見える被害者は描かれて当然なのですが、描かれない被害者もいる。例えば正義を貫いても大河小説には描かれない隠された人物。原発建設に反対し、また事故後も抵抗して逃げなかった人たち。そのような視点から描くことを何故か忌避している風潮があるのでは、と。
 
作者より:
りつさん、「鋭い視点」と褒めていただきありがとうございました。

足立らどみさん、評価とコメントありがとうございます。
あえて、人災・戦争などを表立って表現しないことで、意識して・無意識に全否定する表現方法により
前を向いて行こうとする監督の美意識、そうかもしれませんね。
ただ、観る者の心に深く伝えるところが苦手なようには感じられず、やはり作品は社会問題に深く切り込む以外では観客の心を惹きつける技を持っているように思いました。
それが子どもと大人の関係の細かな描写などに表れているのかもしれません。
それから大変貴重な体験をお話しいただきありがとうございました。
広島投下後直ぐに少年兵として市内にお手伝されていたお父様の影響で足立さん自身が学生時代に渋谷や新宿の駅前にゴザをひろげて「鶴を折ってください」と叫んできた体験は誰もが経験をもし作品で描かれていらっしゃればぜひ拝見したいです。

アラガイsさん、いつも評価とコメントありがとうございます。
確かに表面で覆う物語ドラマが多いように感じます。
原発建設に最初から反対していて震災事故後にも抵抗して逃げなかった人たちなど、震災や原発事故で描かれない正義を貫き通した方や被害に遭われてもあまり日の当たらない被害者の方などにもクローズアップして描けば、より深く良い作品になっていたかもしれませんね。。


---2025/01/20 17:28追記---

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