作者より:
アラガイ昭和さん、ではなくアラガイsさん、ありがとうございます。
令和生まれ・令和育ちのキクニシレイザにとりまして、小川ローザというのはお初のお方でありまして、「Oh!モーレツ」で一世を風靡されたようなのですね。知らなかったなー。わたしが気になるのは、アラガイsさまがなぜここで懐かしき昭和の美却ガール・小川ローザを甦らせてきたのかという、その一点です。おそらくアラガイsさまは、当時、ローザ嬢のスカートがめくれるたびに「鼻血」をだされ、彼女が「Oh!モーレツ」と意味不明な声をあげるたびに「トキ」メイテいたではないか、と推測するのですが、そうであれば「血」と「トキ」をテーマとしたこの詩を契機として、アラガイsさまの昭和性が真っ先に「小川ローザ」を呼び覚ましてしまうのもうなずけるというものであります。
しかし、実のところローザ嬢は「Oh!モーレツ」と快感を口にしたのではなく、「Oh!モーレ血」と驚いて言っていたのです。純白のスカートがめくれ、股間があらわになりかけたとき、彼女はモレタ血、すなわち「おしるし」に見舞われていたのです。いままさに赤子が誕生する瞬間だったのです。「血」=「誕生」=「トキ」の始まり。小川ローザ嬢の「Oh!モーレ血」こそ、この詩のテーマにふさわしい一声だったと思われます。あのとき生まれた子どもこそ、この詩ではなかったかとさえいいたいくらいです。というのも小川ローザ嬢はなんとびっくり天秤座であり、その左手には血、右手には時が握られているのですから。左側の「小川」というのは「オギャー」であり、赤子の誕生、すなわち血の継承の結晶です。右側の「ローザ」はローズ、東北弁でいえばレーズ、もとをただせばレージ(零時)からきているのです。誕生=零時です。アラガイsさまの深い洞察に恐れ入るばかりです。
万太郎川橋とユダヤ人と日本人と内田樹に関しましては、後ほど時間のあるときに、考察してみたいと思います。では、アラガイsさま、またのちほどお会いしましょう。