夢/由比良 倖
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- ryinx 
- アラガイs 

この詩の語り手のように僕も夢は人気のない海辺で静かに暮らしてみたい。とは思うのですが、こと好きな創作活動ができるかな、と思えば疑問符がつきますね。以前自然の中で、また都会の一室で、隔離された場所で一人静かに創作を、と思って何度か足を運んだことがあるのですが、結局何もできなかった。山小屋のペンション。自然の中では辺りも暗くてときどき獣のような鳴き声が聞こえる。怖くて落ち着いてられなかった。もちろん周囲1キロメートルくらい離れていて周りには誰もいません。逆に喧噪の中の都会の一室も同じくですね。一歩外へ踏み出せば現実の世界があるのに、隔離されたようなホテル(主にラブホテル笑)ではまったく現実感が欠けてしまって、これはどうも落ち着かない。すぐに帰ってしまいたくなります。「草枕」で漱石が書いたように果たしてこの世界に理想郷などあるのだろうか。 結局慣れ親しんだ場所が一番で、何処へ移り住んでも厄介に難儀する。ということでしょうが、ああ、それでもこの状況には耐えられない。いつか海辺の近く、静かな土地で暮らしてみたい。夢は夢としても。


---2023/09/05 06:13追記---
- 田中教平 
- ただのみきや 
- 松岡宮 
共感できる部分が多い詩だった
白骨の楽器の奏でる音はどんなでしょうね
- ルルカ new 
- たもつ 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- ひだかたけし
都会 人群れザワメキ騒がしさの最中
自らの静かさ保ち成れたら と、僕は想ってます。ゝ
 
作者より:
>アラガイsさん

この詩を書くときには、そう言えば、あまり具体的には考えなかったのですが、
僕は静かなひとりきりの場所が大好きです。
今まで本当に「幸せ」というものを感じたのは、
大学生時代に、ものすごく静かなアパートの一室に住んでいたときだけなのではないか、と思います。
勉強にも創作にも、その頃が一番集中できました。
僕は今は実家で暮らしているのですが、地味にしんどいことが多いです。
雨戸を閉めるなとか、ご飯を家族と一緒に食べろとか、エアコンの付けすぎだとか、
運動をしろとか、大したことではないんですが、いろいろ言われます。
言い訳でしかないことは分かりつつ、実家はあまり、集中できる環境ではありません。

人気のない海辺というのはいいですね。どんな環境で、一番創作出来るかは、
その人の性格に拠るとは思うのですが、絶海の孤島みたいなところじゃなくて、
例えば美しい緑色の海が見える場所のような、陰湿さの無い海辺なら、
アラガイさんも、創作がはかどるのではないでしょうか?

理想的な住まい、という意味での理想郷も僕にはあるように思えます。
僕はよく、本当に住みたい部屋を想像しています。
ですがそれよりもさらに、精神的な、ある種の「場所」がありますよね。
僕は長い間、ほとんど、そこに行けることを希望に、生きています。

お互いに生きている限り、夢の実現を諦めずにいましょう。
どんなに儚い夢であっても、望み続ける限りは、奇跡が起こらないとも限りませんから。
アラガイさんもどうか、夢は捨てずにいてくださいね。

>松岡宮さん

ありがとうございます。
共感、と言ってもらえると本当に嬉しいです。
僕の骨は、純粋に楽しい音がする気がします。
そうだといいな、と思います。

>ひだかたけしさん

都会の喧噪も好きです。
それは悲しいくらいに、今まさにあって、そして過ぎ去っていくものですから。
何処にいたって、宇宙の端っこみたいな静けさでいられたら素敵ですよね。
そして、どんなに自分の世界が広くて、運命的であろうとも、
僕は、すぐにでも消えゆける存在でいたいと思っています。

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