海鳴り/羽衣なつの
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- ひだかたけし 
これは深いヒントだな
- 一輪車 
人間の生理が広く深い海の潮鳴りとなって聞こえてくる
- アラガイs 

丘の頂きから眺めていた。人間の姿をした雄狼の化身どもよ。ピノキオは自分の下半身が次第に大きく膨らんでいくのを感じていた。みるみるうちに髪の毛はぼさぼさに伸びて顔面は皺にひきつっている。森深い谷間の夜明け。大きなガシュマルの洞窟から誰かが呼びかけている。ピノキオは支えきれなくなった下腹部の巨大な棒を持ち上げると、その澄んだ声に導かれるように洞穴に入っていった。
という思春期をテーマにでもしないとわたしの煩悩は抑えきれない。
---2020/06/18 11:36追記---
- 田中修子 
怖くてエロティック、でもとても引き寄せられる。
ガラスでつくられた危うい園のようです。
-  
- 秋葉竹 
批評とかじゃなく、ただのファン心理ですが。前から思ってたんですが、この人、言葉の天才なんじゃね?
- フリーダム 
- かんな 
ただひどく「綺麗」なのだな…、と感じていました。
すごいなーって思いました。渦巻くように。
- こたきひろし 
久々に官能的な詩を読ませていただきました。
私は女三人と一匹の牝の猫と暮らしています。
女性の生の部分を見ながら暮らしています。

- 未有花 
- 帆場蔵人 
- 短角牛 
 
作者より:
いつも、変なものを書いていますが、いつにもまして変なものが書けてしまいました。
読んでくださった皆様に感謝いたします。

ひだかたけしさん、ありがとうございます。毎回自分が何を書こうとしているのかわからずに書き始めます。書いてみてはじめて、自分が何を書きたかったのかに気づきます。ああ、そういうことだったのか、と。

一輪車さん、ありがとうございます。海の表面は激しく波が立っていたり白泡が巻いていたりしていますが、深いところをうねっている潮流の大きさを思い浮かべると、引き込まれるような怖さと同時に、ふしぎな落ち着きがあります。

アラガイsさん、これは返詩をくださったのでしょうか。ありがとうございます。男の煩悩よりも女の欲望の方が、どこまでも満たされない分、底なしで始末に悪いものなのかもしれません。

田中修子さん、ありがとうございます。感想までいただけるなんて感激です。。。そういう危うい園のようなものを、いつ壊れるのかと怯えながらつくり続けているのが、わたしにとっては生きるということなのかもしれません。

秋葉竹さん、お言葉ありがとうございます。でも、もったいなさ過ぎるお言葉で、読んだ瞬間にどこかに隠れたくなりました。わたしも秋葉竹さんの作品が好きです。こちらにお邪魔するときはいつもたのしみにしているのです。

---2020/06/23 11:21追記---
かんなさん、お言葉ありがとうございます。渦を巻いてどこまでも深く沈み込んでいくような感覚に惹かれます。この作品?ではうまく書けませんでしたけど。

こたきひろしさん、ありがとうございます。牝猫はもとは人間ですから、女4匹とご同居なのですね。次の人生では女になりたいと思われたりするのでしょうか、しないのでしょうか。

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