犯す/印あかり
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 1486 106 
- 水宮うみ 
- Lucy 
何があったのでしょう。想像を掻き立てられました。
- 唐草フウ 
- 宣井龍人 
- faik 
- 鵜飼千代子 
昔テレビドラマの「ホテル」で冒頭のお決まりフレーズのように「姉さん 事件です」かな。

色っぽいですね。冒頭からドキドキしました。私は書かなかったし書きたくない空間を書いた詩なのかなとドキッとしました。わたしは書くならどう書くのかと考えていてこういう書き方なら大切な気持ちも本当の気持ちも傷つけずに書けるかなと思った。

だけどもし我慢していてでも書いているなら、許せないことは書かなくても感情で赦さないと伝わる言葉を使っていいと思います。

ペンは剣より強し。そして時に法より。
言い勝ちしようとするなとぐでたまのような中1の娘にたびたびいいますが、ペアだとどうだろね。
- 田中修子 
うーん。いい!! この感性はじぶんでは痛いかもしれないけど、捨てないまま大人になったら、きっとすごいなあ。
- 讃岐どん兵衛 
- ヒヤシンス 
- 間村長 
- ひだかたけし 
- りゅうのあくび 
- そらの珊瑚 
- 伊藤 大樹 
- zitensha 
- 梅昆布茶 
- 夏美かをる 
- 砂漠枯 
- こたきひろし 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- 狩心
「夏の神様」・・・ただ単純に夏だっただけなのか、夏の蒸し暑さ気だるさなのか
「青い息」・・・理性なのか、青春、青いってことなのか
「木造アパートでひとり」・・・底辺、貧困、孤独、とか?
「微旨のあぶらみを味わっていた」・・・奥が深くて微妙な趣旨、あぶらみは個人的には、余分なもの、蓄積していたもの、耐久力などだろうか、。、
「鼻を覆ってしまって」・・・現実感がないっていう事?
「彼は明朝体の歯ごたえだけを 慰み」・・・読んで字の如く

「犯す」「わたしだけがその匂いに気づいていた」らへんから、おそらく、
まだ「雨」は降っておらず、これから降るであろうと、言っていると思う

語り手は、現実感を無くしていて、なおかつ自分でも自分が歪んでいる事に気付いていて
それに耐えられなくて「部屋を出た」
そして現実感や、精神的な本当の自分みたいなものを、取り戻すために
「バット」のような物理的な物で、犯罪的なことを「犯す」のかもしれない、と推測する
「アスファルトを引っ掻いている」のも、壁的な硬いものや現実、地面といったものにアプローチ、接触しているものと思われる

「ポケットの中で部屋の鍵が鳴り続けている」・・・
これははっきり言ってよくわからないが、引き留めようとしているのかな?

という感じで、映画のワンシーンみたいに読みました。

1連目から3連目まですんなり読めない結構凝った表現、言葉のチョイスをしていて
それを個性的なセンスと感じて凄い、または、分りづらいと思う人もいると思います。
自分としましては、個性的なチョイスでいいなと思いつつも分かりづらいなと思いつつも、
最終的には、無理やり頑張ってひねり出したというか、
作者の不自然な頑張りというか、そういう創作意図が垣間見えてしまったのが
やや、良くないと思いました。
なぜなら、読み手を、作者ではなく、語り手の世界に没入させた方が
映画的なワンシーンとしては良いと考えたからです。

一読しただけだとポイント入れそうになりますが、
何度も何度も読むと、そんなに凄いこと書いていない事がわかり、
厳しいですが、ポイントなしとしました。

センスは明らかにあります。

---2018/04/16 23:14追記---

コメント読みました。なるほど、、
1連目そういうことだったの(笑)
であれば、素直に「見下ろしている事がわかるような単語」をぶっこめば良かったと思うなぁ。
抽象的過ぎてわからんわw 感覚的には伝わるというか、いいんだけどね。

でもなんだろ、コメント読んで思ったのは、
そういう姿勢で書いていって構わないというか、姿勢的にいい感じじゃんと思いました。あくまで僕がそういう書き手の姿勢が好きってだけだけど。

詰め込み過ぎってのもいいんすよ、やっちまえば、
つまるところ、詰め込みすぎて理解されないんならいっそのこと
突き放したり、圧倒したり、突き抜けちまうっていう手法もあります。
共感だけが手法じゃないので。

ただ、多くの人にわかるようにとか、わかる人にだけわかればいいとか、わかるとかそういうの気にしないとか、色々ありますが、

すごいねーと、早々に評価されるためには、わかりやすくすることですね、、まぁそれはつまり言っちゃうと、本当に気持ちいい個人的な表現とか、センスを、ある種、角を丸くして妥協することだし、センスとかより、技術的な話。
 
作者より:
河野様よりご指摘を受けまして、色々誤解を生みやすい書きかたをしていたことに気が付きました。一部修正しておきます。
具体的な解説と、他の方へのお返事はまた後日させていただきます。
---2017/06/08 00:33追記---

>Lucy様

コメントありがとうございます。色々なことがありました。

>鵜飼千代子様

言い勝ちするような詩しか書けないのかもしれません。批判が怖いのかも。
でも鵜飼様が仰って下さったので、じゃあ、次は感情をもろに出してみようかしら、と思ってます。

>たなかしゅうこ様

ありがとうございます。私の歳でもなかなか痛いです。自覚してます。

>霜田明様

コメントありがとうございます。手放しで褒めてくださるのもまた嬉しい。結局、人からの言葉ってなんでも有り難いです。

>河野様

いえいえ、こちらこそご指摘ありがとうございました。しかもわざわざポイントを付け足してくださるなんて、かえって申し訳ないやらありがたいやら。どうもです。
---2018/04/16 21:24追記---

>狩心様

この文章には思い入れと同時に、あちゃーやっちまったーという部分もかなりあるので、詳しく考察&批評してみます。自分の書いたものを考察&批評とは、おかしな話ですが、大分前に書いたものなので、過去の印さんが書いたものとして考えます。

まず、狩心さんが感じられた読みづらさですが、理由はハッキリしておりまして、最初の3連がツギハギだからだと思います。メモから別々に引っ張ってきたので。

これ、確か当時から薄々気づいていたのですが、1連目は明らかにアパートか何かの2階から夜の街を見下ろした光景なんですよ。「胸を裂くような光」は普通に光の痛そうな街灯を指していて、その下を人々が歩いている。という光景に感傷的なものを感じ、光景を抽象化しています。
そして自分の立ち位置すら、アパートの2階を抽象化してしまっているのだと思います。神様気分というか。

なのに2連目は、自分が地面にいるんですよ(笑)
これ、1個目のあちゃーですね。

・夏の神さま
夏の感情を司る大きな存在として書きました。

・青い息
これは不親切な表現でしたね。「青息吐息」から取りました。夏の神さまが人々を憂鬱で支配しようとしてるぞ!という(笑)

・微旨のあぶらみ
ただ単に美味しいものとして書きました。「あぶらみ」だと不純物のように思えてしまうんですね。「甘み」の方が良かったでしょうか。

詩人は木造のボロアパートでも些細な幸せを感じていたのですが、夏の神さまの憂鬱に感化されてそれも感じられなくなった、というお話です。

個人的には3連目までがピークです。
狩心さんが仰る「不自然な頑張り」は、恐らく
①全くバラバラな3つの文章を繋ぎ合わせたこと
②4連目以降、整合性と雰囲気づくり、ボリュームの調整のために無理やり文章をねじ込み、更にそこに多すぎる意味を持たせようとしたこと
に端を発するのだと思います。

2個目のあちゃーは4連目以降ですね。
雨はそうですね。これから降る設定です。
これ、アパートの構造が一般にイメージするものと違うのでややこしいんですね。当時は、外から繋がる扉から入ると共用の廊下があって、自室に入るにはもうひとつ扉があるという設定で描いていました。だから、部屋から出ただけでは、雨が降りそうなことに気がつかないと。
ややこしいぞふざけんな印あかり(笑)
それに一般のアパートには窓というものが存在するので、普通の人が夜の暗さに紛れて雲の膜に気づかないというのは、相当鈍い部類だと思います。
普通の人が気づかない不正義のようなものに、一人だけ気がつく主人公を演出したかったんですが、うまくいきませんでした。

・泣きそうな心で階段を降りた わたしを見ていた、本当の歪みを(正すことなどできない)(だからこそわたしはあの部屋を出た)
苦しいですね。なんとかして最後の締めに繋げなければと。
でも「本当の歪み」については確か、ちゃんと考えていました。カーブミラーが人を歪ませるのは、カーブミラーのせいじゃない、と。カーブミラーは悪い奴じゃないんです。カーブミラーは「本当の歪み」にそうさせられていただけで、等しく皆被害者なんだと。「胸を裂くような光」を放つ電灯もそうです。被害者なんだと。
それを主人公が「正せない」と感じていて、半分諦めている。
それでも戦いに行かなければならないと感じ、自分の矛盾に泣きそうになりながら部屋を出た、という……。
意味が多すぎました。詰め込みすぎました。これじゃ誰にも伝わらないですよね。これだけ取り出して、一本別に仕上げるべきでした。

・ポケットのなかで、ずっと部屋の鍵が鳴り続けている
狩心さんの汲みかた通り、引き留めようとしています。警鐘のようなものです。
「本当の歪み」と戦ったらオメェただじゃすまねぇぞ。
帰ってこられねぇぞ、と。

以上、こんな感じです。
自分で自分の書いたものを解説するのは小っ恥ずかしいですが、すっきりしますね。あちゃー、も改めて見直せました。
この作品については、今わたしが取り組んでいることと重なる部分があるので、無下に出来ない気持ちもあります。

そして狩心さん、ありがとうございました。
わたしの不躾なお願いに応えて下さって、また、こんなに真剣にわたしの作品を読んでくださって、本当にありがとうございます。

---2018/04/16 22:24追記---

---2018/04/16 23:38追記---
>狩心様

この姿勢、良きですか?(笑)
わかりやすくするのは、本当に難しいですね。
課題です。楽しそうでもあるんですけどね。
いつかこの詩のアンサーというか、同テーマで別のものが書けたらなァと思います。

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