【HHM(第6回批評祭)参加作品】田中宏輔はクマのプーさんのミツをなめたか?/こひもともひこ
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 阿ト理恵 
田中さんの、この詩を改めて教えていただき、うれしかったです。引用だけで作品をつくってしまう技、やっぱり、おもしろいなあ!って思いました。こひもともひこさんの解説になるほどなるほど!と(^^)

田中さんの詩がより味わい深いものになりました!


- 大覚アキラ 
-  
---2013/01/20 01:27追記---
(オモシロかったです。引用元情報を伏せたバージョンの詩も取り上げられているのがいいと思いました。
、、、、、しかしこの詩、引用元情報だいじですよ。ぼくは基本的に詩とか読むときもく読するタイプの人間ですが、、引用元情報があると、そこにそれぞれの脳内音声が付きますね。それがあるおかげであるしゅの演劇空間みたくなってる(引用文があるべき文脈から離脱して〝役〝を演じることになる)。プーさんのかわいらしい声とか、横溝正史からの引用だったら勝手に脳内で犬神家の一族のスケキヨの声が付いたり(笑)とか、まぁ、脳内音声なのでそれはどく者それぞれだと思いますが...。
いろんな声が勝手にこの詩空間の中で語り合ってる(引用元情報を見ることでそれは発動する)。そしてひとたびその情報を伏せてキャラクター性を排すると〝ひとつの口調〝になってしまいますね。おもしろい。

追記;
映像でやったらこれ つ
http://www.youtube.com/watch?v=XbY4iN8aBEs
http://www.youtube.com/watch?v=aR6Db_GXz4U
http://www.youtube.com/watch?v=uBSiOgrathU
に近いものになるのかもしれない、、、、、と思いました。
映像なので引用元情報なくてもすでにキャラが現れてますが。
や、そもそも違うよーなきも、、、。。
しつれいいたしました。)
- アラガイs 
先ず引用文と引用元に分けるというわかりやすくも面倒な作業をされた事について敬意を表します。
引用元の仕様については以前も作者ご本人とかなりキツいやり取りをした経緯もあります。
あなたがここで述べられている様に、過去に於いて文字化された膨大な情報量から選びとる必然性についての論争です。
田中さんとは仮名を交えネットでも度々交信をさせて頂いていますが、常々彼は自身存在する意味の必然性をよく口にされます。これは彼が創作する動機に於いて重要なコンセプトを占めているのではないかと思われます。もっとも創作家に於いて、自己を探求する故の道程が必然的にその目的に値するのは、誰しも同様に重要な位置を占める行為と言えるのでしょう。
仮に引用元そのものに何の必然性も意味もないのだとしたら、これは過去に於いて他者により語り置かれた辞という事になります。
言い換えればつまり其所に作者自身の存在はなく、では何処に作者自身の辞が存在するのかといえば、それを行為した自身、つまり引用された文のみに於いて作者自身が投影されているのではないでしょうか。
これは在る意味自己否定と自己同一性の矛盾という行為にもなります。意味もなく借りてきた辞(引用元)。その本意を求めようと投影された辞(引用文)。この矛盾に対比されたテクストの応用を、自己否定と同一性への認容に置き換えながら、日々革新へと変容を遂げる未知なる細胞への哀願。美しきアラベスクに彩られ秘匿された仮面。元来人間が持つ皮質と本質の概念を、新たな未知の人類愛として自己への希求に問うている気がします。



- すいせい 
- 北大路京介 
引用詩もおもしろいですね^^
- 佐藤真夏 
よかったです〜!
- 深水遊脚 
 まずは素で作品に向かうことを強く促しているのがよかったです。引用部分と出典とを分離する分析と、自分の読みとの距離を計ることができるので。

 私はといえば、一読目はさっぱりわからず、読み進めたとき、解き方のわからない問題の解答を先に見てしまったような感覚でした。
- 黒髪 
正直面白かった。読者に対する心配りは、僕なんかが全くないということと比べても、また一般的批評文のレベルと比べても、十分に心配りがなされている。一方の、論旨の正確さもあり、他者の文の背景を読み解く手際においても、なかなかよくできている(FloraとFlowerについての記述等)。田中さんも喜んでいると思う。
- 澤あづさ 
- 相田 九龍 
- 風呂奴 
- beebee 
表題の詩も面白かったですが、それを読み解く過程にオリジナルな想いをこめた筆者に敬意を表します。評論ってそんなオリジナルな想い、作品であるべきだと思います。同時にそれが残される現代詩フォーラムという場もイイナと感じました。


- りゅうのあくび 
- Giton 
- とよよん 
 
作者より:
ポイントおおきに!

阿ト理恵さん:コメントありがとう。
引用だけで作られていることから発生する効果を改めて考えてみると面白かったです。
この本はお薦めでっせ!


ほかけさん:コメントありがとう。
そこは解釈するより、「はい!気に入ったよ」という返事をするほうがいいように思ってます。

 
蛾兆ボルカさん:コメントありがとう。
詩の形が、読み手に与えている効果を書き出せたのはよかったんじゃないかと、自分でも感じています。2の解釈部分はおまけみたいなものですね。

 
ツさん:コメントありがとう。
その通りだと思います。引用元があることにより、一行一行の口調・声が別のものとして聞こえてくる。プーさんと仲間たちをはじめとして、読み手が引用文から思い浮かんだいろんなキャラクターを引き出しながら、にぎやかに読んでいく。演劇空間は「まさに!」ですね。

追記された映像は、発想は面白いんだけど、間延びさせたセリフの強調がちょっと興ざめかな。初級〜とつづけるのなら、二回繰り返すだけで伝わるような気がします。


新貝 常さん:コメントありがとう。
「これは在る意味自己否定〜」のところは難しいなあ。

私は田中さんと実際に会ったときに、とても納得したことがあったのですが、それは、田中さんは、本当に言葉というものを、「人類が自由に使うための道具」としてみているということでした。だから、自分の出版した本を、国際詩歌の会合に集まった、日本語の話せない人たちにもタダで配っちゃう。ついでに、すでに私宛にはタダで郵送してくれたにも関わらず、その会合で朗読するためのテキストとしてもう一冊配っちゃう(後にこれは、私の友人にあげました)。田中さんが大金持ちというのならまだしも、残念ながら、ご自身は絵に描いたような貧乏詩人にもかかわらず。

こういった人物像と作品とは分けて考えるべきなのかもしれませんが、少なくとも、他人の文章を引用することに関する云々をする資格というものが、もし必要なのだとすれば、田中宏輔さんは、その資格を十二分にもっている人物だと、私は感じました。


北大路京介さん:コメントありがとう。
興味を惹かれましたら、ぜひご購入を!
お薦め詩集です。
 
よもやま野原(佐藤真夏)さん:コメントありがとう。
おおきに!

中之島公園力さん:コメントありがとう。 
私は、昨年末から田中宏輔フィーバー中です。
どの本も面白いです。

かのっぴさん:コメントありがとう。
2以降の私の解釈部分は解答というわけではないので、かのっぴさんの持つ情報を使って読んでみてください。それそれの個人が持つ情報を使って自由に読む作品。
読み方に正解のない作品というのは、こういう詩のことをいうのだと思います。 

黒髪さん:コメントありがとう。
詩の形・外側から生まれる効果と、内側に踏み込んでの解釈とを分けて書けたのは、この批評文を書きながら得ることのできた技術でした。経験値が上がった!

---2014/06/08 12:33追記---

beebeeさん:コメントありがとう。
この作品を書いたおかげで、自分自身の視野も広がりました。
田中宏輔さんはすごい詩人です。

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