洗骨/楽恵
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- アラガイs 

いぶし銀だ。渋い

- 吉岡ペペロ 
- 乾 加津也 
さぁ、が、逆に重みを増して迫ってきます
- 殿上 童 
- 高梁サトル 
言葉ひとつひとつに重さがあるみたい。
重厚。ズッシリきました。
---2010/09/14 23:29追記---
参考になります!

話しかけ文は説明的になりがちの序盤中盤に、いかにリズム感を出そうか、テンポ良くまとめようか、
苦心した結果だと思いますが、絶妙な配分が難しいということですね。
洗骨に対する現地の人間の思い、とても興味深いです。
自分は絶対に現地の人間にはなりえないし、本やネットや人から見聞して得た知識しか持てないので、とても貴重に感じます。

ありがとうございました!
- salco 
ガマにはまだまだ洗われぬ骨がありますね。
 
作者より:
*初出:『ユリイカ』2010年9月号今月の作品入選(伊藤比呂美さん選)

 話しかけ文が多用されすぎて全体のバランスが悪すぎる、作品は「す・べ・て」まとまっていなくてはならない、とのお叱りを受けました。まとまりの点では同時に投稿した「童神」のほうがすっきりしているが、「欠点の多い」洗骨のほうをあえて紙面に載せていただいたとのことです。恐縮です。

>高梁さん


洗骨は沖縄の伝統的葬制だったものが、明治の日本併合後に衛生法という法律のもと強制的に廃止された伝統文化のひとつです。

「犬猫と違う」、というのは洗骨廃止令が出された明治期に、「土葬だけの大和人」に対する反発意識で沖縄県民が使った「洗骨葬制」に対する文化的自負の言葉です。当時は「洗骨することこそが、人間らしさ証明であり、埋めっぱなしでは犬猫と同じではないか」という意識があったようです。

Home
コメント更新ログ