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数え切れないほど迎えた夕暮れは
あちらこちら、少しずつ姿を変えているのに
いつだって美しいのひとことで済ませていた僕たちは
きっとひどく陳腐な影法師を伸ばしていたんだろう

最後なら、大切な ....
小学校の運動会を前にして
白いハイソックスを 母にねだった

白の靴下を 履くことに違和感を
感じたのはいつからだろう

アルバムを覗いてみると

慣れないスーツを着こんで すました顔 ....
黒板の上の小さな間違いを
ひとつひとつ指さすのはもうやめたの

文字通り吹けば飛ぶような文字
送り仮名ひとつで糾弾しては不憫だわ
誤字は誤字なりに一所懸命お生きと

気づいてしまったらも ....
夜の学問といえば
決まってる
誰にも星が
一つ宿っていて
どの星と
どの星が
つながるか
知りたがる
さあ
天文学を
始めよう
私の星と
あなたの星が
どんな星座を
描くの ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする

今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう

あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください

大きな腹を抱え
一晩かかって ....
 うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている

 し を そっと ひらいて
 し に じっと くるまれたい

 ....
とぼとぼと夕暮れの道をゆく

寄る辺ないこころの音をきく


いずれにしても無事に

かき集める不安

かき集める希望

かき集める落胆

かき集める安堵

気分はどう? ....
施術開始は予約した時間の30分後だ

四人掛けのソファーで待つ

みんな難しそうな顔をしてスマホを見つめている

たぶんくだらないサイトを見ているのだろう

かくれんぼでもしてやろうか ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
私のことに触れるには
最低限の言葉をきちんと
リンスしてこないと
知ってる人の大半は知っている
外で通じるからって
うな丼じゃないんだから

過去は思い出
悪いのもある
貴女に傷つけ ....
道の向こう歩く君に手を振ったら人様の庭先で掴んだ柿の実が落ちたのは水面を覗き込む犬が餌をくわえた自分に吠える話に似てわんと鳴けと命令する君なぜか三度回って楽しそうだからもういいや一緒に笑うと月も笑った .... 君に覚せい剤を打ちたい
世界が一番静かになった瞬間を見せてあげたい

君に覚せい剤を打ちたい
西日のさす部屋で
カーテンのかげで
100円ライターに火を灯して
震える指でまぶ ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
おかあさん覚えていますか
私が生まれた夏の夕暮れ

たった一枚残る写真に
疲れ果てやつれた様子の
寝巻の母に見守られ
同じように疲れた顔の
小さな赤ちゃん
夏のお産は大変だったことでし ....
飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
きれいなものが結構見つかる
たとえば、スマホを引っ掻いてるお姉さんの青い爪
赤ん坊の透明な耳たぶと、三角形の耳のついた帽子

きれいなものが結構見つかる
たとえば、合わせ鏡みたいに続く、とな ....
  窓に背をむけて
  なにかを書きとめていた
  あなたに小さく呼びかけた
  微かな灯りのともる夏、
  砂のまじったわたしの思いは
  野良猫のとなりで寝ていた
空が
ひとつの滴に落ちてきて
片目の上から動かないまま
やがて 消え去った



何か
わかってもらいたくないことが
あるようだった









 ....
結露した鉄管を登ると
冷気の上がる自家発電の貯水層があり
ミンミンゼミは狂いながら鳴いていた
夏はけたたましく光りをふりそそぎ
僕たちはしばしの夏に溶けていた
洗濯石鹸のにおいの残るバスタオ ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ

人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら

わたしに見え ....
きみは
いつ
死んだっていい
わたしは
いつでも
きみが死んだことを
悲しんだり
怒ったり
理由や原因を
あれこれ考えたり
自分や誰かを責めたり
する準備を
ずっとしているから ....
一つを
たった一つのミスの為に
1は試作となりました

生物の
セントラルドグマの中の
転写を間違えたが為に
命が潰えたように……



DNAの構造とエッシャー
ドリーと ....
街の喧騒に負けないように
大きな声で叫びつづけた
まわりが大急ぎで進んで行くから
似合わない早足で歩きつづけた


聞き流してきた やさしいささやき
見過ごしてきた かわいい野の花
 ....
コンクリートの塀に添って
浅く掘られた排水路には
緑色の水が
日照りの夏も
凍てつく冬も淀んでいて  

水中に浮遊するべき
ボウフラ・ゾウリムシの類いも
泥中にたむろするミミズの姿も ....
庭にゆりの花を植えると病人が絶えない
そう教えてくれたのはあなただった。

家長がほいほい死んでしまうから、とも言ってた。
そして笑いながら、赤黒い球根を掘り返した。

秘密を知られている ....
あなたの手にする
てるみーという不思議な棒は
香の煙をもくもく漂わせ
熱を地肌に{ルビ擦=こす}りつつ
体の痛みを和らげます

私の妻が
顔をしかめた腰痛も
止まらなかった咳さえも
 ....
それにしても
グレード4という言葉には
激痛が走る

君は笑いながら言った
「俺の詩も書いて欲しいな」

本気か冗談かなんて
わからないけれども
君の気持ちがわかるなんて
そんな事 ....
月形半分子さんの自由詩おすすめリスト(159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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