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4階部分まで破壊された5階建ての団地が放置されている

コンクリートの仕切りは家々の跡だ

道の駅は廃墟でよこに松の倒木がいくつも転がっている

それでも残骸はもうほとんどなかった

 ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
昨夜も死と戦っていた

胃カメラを飲むように

ぼくは死と戦っていた

ずん胴な土管をイメージして

胃カメラをやり過ごすように

染み渡れ、縋りつけ、寄るべなき生に


薄 ....
とぼとぼと夕暮れの道をゆく

寄る辺ないこころの音をきく


いずれにしても無事に

かき集める不安

かき集める希望

かき集める落胆

かき集める安堵

気分はどう? ....
施術開始は予約した時間の30分後だ

四人掛けのソファーで待つ

みんな難しそうな顔をしてスマホを見つめている

たぶんくだらないサイトを見ているのだろう

かくれんぼでもしてやろうか ....
こんなことを昨日から考えている

診断の結果異常のないはずの子供が

なんらかの障害をもって生まれてきたら

なんらかのミスでそんなことが起こってしまったら

ぼくならどう思うだろう
 ....
あっちの銀杏は黄色いぞ

まだ汚れていない光だから

黄色い葉っぱの影にゆこう

午前の大気は清冽だから

黄色い銀杏の真下にゆこう


ミセストランポリン

普通に働いている

無愛想に朝早くから
 ....
きみの夢見て目を覚まして

きみの名前だけ打ち込んで

朝カレーみたいに朝メール

新しい場所にひろがれ未来

叶わぬ夢をもう一度現実に

幸せ幸せまあるくおさまれ


おは ....
雨に道がひかっている

この街のそこかしこにぼくらがいる

傘をささずにぽつぽつとやられている

そこかしこにぼくらがいる


街路樹が霧を呼吸している

さわやかな別れに涼しく ....
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。

ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。

コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
 ....
冬も真剣

春も真剣

季節をまっとう出来たなら

勝ち負けなんてどうでも良い


きょうは季節の関ヶ原

天下分け目の大決戦

三寒四温の趨勢だから

春の勝利は分かっ ....
さびしくていらいらしていた

失うことから逃げ出したくなっていた

そしてあなたの寝息を思い出していた

ギュッと別れよう

さいごの昼にふさわしいこの星で

乾杯をしながらさよな ....
生きている痛みや歓び

どっちが

刹那や永遠だろう

ほんとのことってなんだろう

僕は馬鹿だから

あたまで考えたことは

信じてももらえずに

密かな証にしかしてもら ....
月形半分子さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人間>社会- 吉岡ペペ ...自由詩615-3-20
帰り道- 吉岡ペペ ...自由詩1415-1-16
染み渡れ- 吉岡ペペ ...自由詩1114-11-5
たぶん分かってる- 吉岡ペペ ...自由詩414-10-15
幻が消えてゆく- 吉岡ペペ ...自由詩114-10-15
ぼくなら- 吉岡ペペ ...自由詩1113-11-23
銀杏並木- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...513-11-13
きみの夢見て- 吉岡ペペ ...自由詩713-11-3
雨の街- 吉岡ペペ ...自由詩1313-10-29
看取り(1)- 吉岡ペペ ...自由詩1613-2-11
節分の戦- 吉岡ペペ ...自由詩1313-2-3
あんな健気さで- 吉岡ペペ ...自由詩313-1-16
ハッピーバースデー- 吉岡ペペ ...自由詩913-1-12

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