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天気予報は外れなかった
夕方になって
しずかに雨が降り出した
私の傘に
囁くように
なぜるように触れ
ほのあかい
夕暮れのふもとの風景を
霞のように滲ませて
幽かに微笑み
精一 ....
肩を落として
足を引きずるようにして
のろのろだらだら歩いている
一人ぼっちの少年
どうした
なにがあった?
学校で辛い目に会ったかい
家に帰りたくないわけでもある?
仲良しの友達 ....
おかあさん覚えていますか
私が生まれた夏の夕暮れ
たった一枚残る写真に
疲れ果てやつれた様子の
寝巻の母に見守られ
同じように疲れた顔の
小さな赤ちゃん
夏のお産は大変だったことでし ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
小舟のようだ
夕闇を漕ぎ進む
君だけが
それを孤立と呼ぶのなら
力を込めて
一漕ぎ
ふた漕ぎ
頑なに握る
黒錆びた銀のオールの先から
反転しながら
零れる飛沫は
やがて発光する蒼 ....
土に還れない落ち葉は
一枚一枚
くっきりと形をとどめたまま
美しい標本のように
雨の舗道に貼りついて
幾度も
踏みしだかれ
やがて晴れた日の
風に
粉末となって
舞い上がる
雨が窓を叩いてる
風が夜をかきまぜている
遠いところから
押し寄せてくる
怖い記憶に
目を覚ます
かたわらに幼子がいた頃は
守らねばという決意が
こんな時私の背筋を支え
薄闇 ....
雨の降る日は遅刻者が多い、と考えただけでも既にいらいらと重くなる頭を、無理に伸ばした背骨で支えて、混み合う生徒玄関で傘の滴に汚れた廊下の掃除の仕方と、遅刻の取り締まり方について、週番の生徒に指示してい ....
雪道を歩く
子どもの頃は
どんな雪道もすたすた歩けた
ふわふわの新雪が積もった道は
心躍らせ 雪を蹴散らし
わさわさ歩いた
湿った雪が積もった時は
足跡をくっきり残して歩いた
....
そんな私は精神衛生のためにいいことならなんでもする。
休みの日にはカンテレのCDを聞き、最近友人に勧められた黒豆茶を飲み、天気のいい日は庭に出る。
花を植え、草を抜き、レンガを並べ、水やりをする。 ....
冬の薄暗い回廊を
渡ったところに教室があって
頭痛を抱えたままの君は
そこをめざして歩いていく
壁にはたくさんのテレビがついていて
音もなく瞬きながら
世界中のつらいニュースを
さか ....
月形半分子さんのLucyさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
やわらかい雨
-
Lucy
自由詩
12*
15-3-18
うつむく背中
-
Lucy
自由詩
14*
15-3-7
7月生まれ
-
Lucy
自由詩
17*
14-7-21
滑走路
-
Lucy
自由詩
13*
14-7-16
熱帯魚
-
Lucy
自由詩
11*
14-7-7
蝶になる日
-
Lucy
自由詩
24+*
13-11-8
窓を叩く雨
-
Lucy
自由詩
19*
13-11-8
朝のできごと
-
Lucy
自由詩
20*
13-10-25
雪道
-
Lucy
自由詩
14*
13-1-25
ホットフラッシュガーデン
-
Lucy
自由詩
11*
13-1-22
冬の回廊
-
Lucy
自由詩
21+*
13-1-17
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