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もっと楽しみの遊びを
子供の頃のように、ドッジボールやサッカー
その空には戦争の気配が忍び寄ってきて、放射能の埃の中を漂っている
こんなにも壊れた、こんなにも暗いところで、何をやってるの、
影 ....
子らにはすべて名まえがある

物のなかにいる子
鏡を割ったような子
一粒の歯もないままでわらう子
レモンイエローの乳房の子
氷点下で生きている子
それでも
澱とともにあるとうめい
 ....
  よく晴れた空の下
  十数羽の烏が女の体を
  生きたまま啄ばんでいた
  幼かったわたしは
  生家の二階の部屋で
  宿題をする手をそっと止めた
  本棚に置いたラジオから ....
後悔が
濡れた路面のように
いつまでも乾くことなく
頭の隅を
ひんやりと濡らしている

しばらく晴れ間が続いて
乾いたと思えば
また雨が降る

路面に反射する陽射しに
眼を突かれ ....
  舞台中央に椅子がひとつある
  男がひとりすわっている
  男は語りはじめる


おまえさん牛は好きか
そう、おまえだ
牛は好きかと聞いているんだ
牛はすばらしいぞ
何しろ奴ら
 ....
眼を開けると
ほかに乗客はいなかった

確かめたはずが
行き先を思い出せない

どこから乗り
どれだけ乗っているのかも

東側の山のふもとだけ
西日が射し込んで赤い

バスは進 ....
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを

木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように

こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む

花で
ある ....
冷たい空から降ってくる

鮮やかな光

あんまり冷たいから

女の子はしかめっつら

行き交う人々に注がれる

輝く肌は薄くて一枚一枚剥がれてゆき

筋肉が想う心が躍動し

 ....
赤いウミウシの模様であった
デパートの包装紙
それで母はちゃっちゃかと洋服の型紙を作る
かつて何かを包んだものの匂いがしていた

ヒトガタに切った人形が
夢のなかでトモダチになるように
 ....
冬をついばむ
くちばし

幼い蕾が
羽ばたく季節の夢をみている
今はまだ色を持たずに

たくさんのおみくじが
今年の枝に結ばれて
羽ばたく明日を待っている

少し前まで
小さな ....
ひとりのひとを ほんとうに愛することができたら
多くの人に愛される 気がします
大晦日 日系スーパーまで高速を飛ばして 注文していたお節を2組取りに行く
太巻きとシアトル巻き、上の娘の好物のイクラの瓶詰と、
私しか食べない刺身も一緒に買う
「Japanese noodles ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる

自分が永遠に満たされることのない
闇であることを

さみし ....
そういえば雨は降っていない
だから洗濯物を
取り込む必要もない

僕は寝ぼけた眼をこすり
猫が座っていた座布団の温かみを
確かめた

そういえば雨は降っていない
隣の庭の土は
乾い ....
水を掬いましょう
ただひとつの命も救えないのなら
水を掬いましょう
掬って
飲みましょう
ただひとつの命も救えないのなら
せめて
この命だけは救いましょう
なにくそと
 ....
本当のことがなくなって
何の味も感じない

これからどこへ行こうかな
そんなことを考えていた

いつでも空っぽな自分は
だからこそ必死にもがいて
何とかこの場を離れたくなくて
すべて ....
一瞬だったような気がした
永い一瞬のはじまりはじまり

{ルビ鳩尾=みぞおち}に酷く重い鉛玉を撃ち込まれて
浅い呼吸で酸素を集め
二酸化炭素を深く吐き出す
この作業をここ数日ずっと ....
それは、荒涼とした大地。

枯れ木が数本見える他は

土と岩がどこまでも続いている。



現実がシュールに横たわる。

死が隣合わせだからこそ、生がある。



優しさや ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも

あのときこうしてれば ....
かなしみを知る人の瞳に
映る光は
美しい矢を描く

夜を知る人の瞳に
映る光を
星と呼ぶ
いつか必ずなくなるさだめの
命もまた
美しい矢を描くだろう

天涯のあちらこちらに
美 ....
日曜日の夕方
群青色の冷たい空
閉じ込められたような

地平線の端がじわりと燃える

正解がないのは
どの道を選んでも同じ

世界を美しいと思うのは
積み上げられてきた
歪な歴史 ....
 
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪

そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ


 
おそらく僕の知らない
無数のははがいたのだろうと思う

まあ今も昔も聞いたってこたえないだろうが

母の遺品を整理している

書道用具

浦和のなんとか堂とかいうところで購入した
 ....
空から落ちてくるものたちで
世界が成り立つとしたならば

わたしたちはみな一部なのだ

遠い昔
かたわれを探し歩いた
海に続くこの道に
冷たい魂が落ちてくる
やっと逢えたと思ったら
 ....
 
アン・ドゥ・トロワ アン・ドゥ・トロワ

壊れたトウシューズをどこかに置き忘れた少女がひとり、漆黒の夢の中

そしてその静寂がわたしにまとわりつく



 
アルミホイルをカシャカシャ噛む 雑踏

喧騒

愛情

談笑

電話

メール

団欒

テレビ

郵便物

すべて

独り

を知らしめる企て

朝陽も

月明かりも

そん ....
晴れすぎた空を仰いで
晴れなければいけない
と思った

わずかな湿り気も
吸い寄せてしまう
とてもシリカゲルな僕は
そう思った

咲きすぎた花を眺めて
咲かなければいけない
 ....
日曜日 うっかりペットショップをのぞいてしまう
生まれたばかりのかわいい仔犬が
ガラス越しにじっとわたしをみつめてくる
さっきまで泣いていたかのように黒い瞳が濡れている
この人はここから連れ出 ....
うまれたままの
まだかたちにならない
くず星のことばを
いくつ集めて
かざればつたわる?

なにもないの 掌には
いきをすることで精一杯
川上凌さんの自由詩おすすめリスト(81)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祈り- 黒髪自由詩4*13-1-28
終止符- 平井容子自由詩913-1-28
幼さ- 草野春心自由詩5*13-1-28
濡れた路面- ナラ・ケ ...自由詩313-1-25
砂浜の男- 村田 活 ...自由詩9*13-1-23
夕暮れバス- ナラ・ケ ...自由詩613-1-22
シロツメクサ- umineko自由詩24*13-1-22
冬の躍動- 灰泥軽茶自由詩12*13-1-19
かりぬい- そらの珊 ...自由詩34*13-1-17
素描- そらの珊 ...自由詩18*13-1-7
I_love_you_&_ゆー_らぶ_みい- るるりら自由詩19*13-1-7
はちゃめちゃな年越し- 夏美かを ...自由詩28*13-1-3
マグネット- そらの珊 ...自由詩20*12-12-28
そういえば雨は降っていない- 藁谷 正 ...自由詩312-12-28
すくう- 小原あき自由詩17*12-12-23
混ざり合い- 加藤自由詩4*12-12-22
溜息- レイヨウ自由詩9*12-12-22
そうゆう世界。- 元親 ミ ...自由詩512-12-21
なくならない。- じじ自由詩2112-12-19
美しい矢- そらの珊 ...自由詩22*12-12-18
秘密- 中村葵自由詩1912-12-17
愛とよんだ- 殿上 童自由詩22*12-12-16
母の行方- 梅昆布茶自由詩2312-12-16
はつゆき- そらの珊 ...自由詩1512-12-8
アン・ドゥ・トロワ- 殿上 童自由詩15*12-12-2
アルミホイルをカシャカシャ噛む- 北大路京 ...自由詩312-11-29
スポットライト- 三田九郎自由詩3*12-11-11
晴れ時々ペシミスト- nonya自由詩20*12-11-3
ペットショップで- そらの珊 ...自由詩1512-10-30
length- アルビノ自由詩212-10-29

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