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小学校2年生の時
大好きだったチクロ
世間の皆にチクロが後ろ指さされるまで
名前を知らなかったチクロ
十円や五円の駄菓子にも
たっぷり喜びをまぶしてくれたチクロ
今から思えば冤罪だったのだ ....
向かい風は願ったり叶ったり
よく上がるぞ
追い風なんて当てにするな
向かい風を受け止め
駈け上がれ
多少の雨なんか放っておけ
雨雲は低いんだ
すぐに突き抜けるさ
雨粒を弾き飛ば ....
汗をかいた
汗で目がしみる
生物として
人として
うれしい
曇っていても
太陽を感じる
風が吹かなくても
体温を感じる
くよくよするな
汗をかけ
ひか ....
飴を取るときはひとつ
飴を頂くと手のひらにふたつある
言葉の意味を調べてひとつ知る
誰かと話をしていると
いつの間にか言葉の意味をふたつ知る
買い物帰りに今川焼きを買うときは
ひと ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく
ありふれた願を懸けた
決して走ってはならない
ありふれたルールを課した
早歩きがどんどん早くなる
早歩 ....
最近
中二の娘が笑わない
あまりにも無愛想なので
お前最近目付きがゴジラに似てきたな
と
言ったら
本当にゴジラみたいな目で睨んできた
あまりにも怖かったので
さっさと自室に逃げた
翌日
静岡に帰 ....
海の匂いがする風が
過ぎていく時に
光と
圧と
匂いと
音で
描く
飛ぶ
鳥は
海風に向かい
まるで静止しているように飛ぶ
鳥は
生きる ....
トイレットペーパーの芯で
1/10000のスペースコロニー模型を作る
125万平方メートルに1万人が居住するスペースコロニー
1万人がいる狭く閉じた空間は精密な環境下の秩序で成り立っていて
....
僕は散歩でよく会う
その人の名前を知らない
顔見知りなので
すれ違えば挨拶ぐらいはする
でもその人の名前は知らないのだ
僕は15歳の初夏に
初めて見た絵に描かれている
その物 ....
昔見た写真を思い出す
独立前のモザンビークで
人の首のボールでサッカーをするポルトガル人
子供だった私はサッカーが大嫌いになって
友達に誘われてもサッカーはやらなかった
サッカーの起源も ....
血のつながりの有無などは関係なく
子供の保護者としてこの社会に登録した者は
個人であれ行政に携わる者であれ
社会に監視され続け
何かあればすぐに疑われることが正しいと
覚悟しなければならない ....
鳥は羽ばたき
車は車輪を回転させ
互いに併走し
時を追いかけ
滑らかに太陽に向かう
羽ばたきと回転
鳥も車も
全く異なる動きで
自分のリズムと歌で
滑らかに太陽に向かう
....
僕は
罪のない
ハエトリグモを殺した
昨夜のことだった
酔っていて覚えていない
今朝
丸めたチラシに叩き潰されたハエトリグモを発見した
もし
ハエトリグモではなく
バッタだっ ....
若稲よ
一途にのびる
若稲よ
晴れの日も
風の日も
雨の日も
迷わずのびる
若稲よ
境遇を嘆くことなく
使命を忘れることなく
ただ ただ
一途にのび
生きる
若稲よ ....
現場の製造のトラブル対策について計算する
私はオペレーターでもエンジニアでもないが計算する
力、空間、時間について感じながら
私の思考は原液バルクの中に溶けていく
私は充填ノズルで液ダレする液 ....
日本の法律は「ざる」ですねとある国の方に言われる
その国の方は続けてこう言う
我が国ではやってならないことは法律上明確です
日本のように曖昧ではありません
確かに日本の法律は事実「ざる」だ ....
車窓から見える
取り残された小さな雨雲
遙か上空には羊雲
下から覗き込みながら
西へ西へと私の視点が移動すると
小さな雨雲は立体的に体を見せながら恥じらう
そして雨を降らす間もなく
すぐ ....
湖で
平たい小石の水平投げ
6度跳ねて沈む石を想像して投げた
3度跳ねて沈む石
未来と今で遊んだ
3度跳ねて沈む石を思い出して投げた
2度跳ねて沈む石
過去と今で遊んだ
5 ....
今晩一緒に飲もう
妥協しない責任感と
妥協できない責任問題
抱え込む難問奇問
偏頭痛なんか薬に任して
真面目に一緒に酒を飲もう
俺は人間が一番ややこしくて好きだから
きっと
俺もや ....
そろそろアサガオを摘心したい
少し可哀想で
それに
自然の育ち方じゃないから
きっと
アサガオにしてみれば僕のエゴ
だから僕は
アサガオと妄想でコミュニケーションした
ヒョ ....
無実の者を巧みに陥れた男の
偽りを隠ぺいする行動は
あっけない結末だった
縊死も轢死もなし得ず
笑ったような顔で出頭する男の
みじめな偽り隠ぺい行動
そんなニュースを見ながら
あれこれ考 ....
数秒間の家族愛の出来事
何気なくテレビを見ていて感動した
猛犬に襲われている幼児を助けるために
その猫は猛犬に体当たりした
そして
逃げる猛犬を数メートル追いかけ
すぐに幼児の元へ ....
踵を軽石で擦っちゃダメだよ
もっと硬くなるから
生物って傷めつけると
もっと自分を守ろうとして
防御強化するからね
強烈な垢擦りだって擦った後はスベスベでも
何日か経ったら角質層はもっと厚 ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた
何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化
どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
ピシパキよ
濁ったものが気になるんだ
濁ったものが嫌いな分けじゃないけど
濁ったものがそのままなのが気になるんだ
ピシパキよ
濁ったものが沈殿して澄明な上澄みができることや
貝や濾過器 ....
18歳の君の春は
新しい生活の始まり
知的障害を持ちながらも
厳しい自立を自ら課し
家族と離れ
グループホームで暮らし
工場で働く
そんな君の切実な悩み
恋
そして
性欲
....
いつの間に寝ていたのだろう
まぶしい
もう朝か
目の前に虹がある
壁紙のわずかな凹凸紋様と相まって
まるで絵画のようにかすれて
わずかに揺れているように見える
虹
....
僕は書く
それは文字による記録ではなく
文学作品でもない
書いているのは
言葉
自分の考えや気持ちを表す言葉
つまり
自分を言葉で表した
自我像
僕は僕のことを誰 ....
自炊の道を極めんと
愚娘の助言を聞き入れ
圧力鍋を購入した
やや季節はずれのブリ大根
今日は黒霧島のお湯割
圧力鍋には
なにやらタイマーが付いていて
超絶簡単レピシ本通りで
....
朝の空
西から東へ
まっすぐの飛行機雲
確か
この飛行機雲はラドン
ラドンの太い飛行機雲だ
ラドンが目覚めた
いつも怪獣は環境破壊によって目覚める
そして環境破壊す ....
芦沢 恵さんのichirouさんおすすめリスト
(147)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ごめんねチクロ
-
ichirou
自由詩
7*
14-6-23
凧になって駈け上がれ
-
ichirou
自由詩
10*
14-6-22
もうしばらく汗で目がしみていたい
-
ichirou
自由詩
10*
14-6-20
ひとつよりもふたつ
-
ichirou
自由詩
11*
14-6-19
早歩き
-
ichirou
自由詩
18*
14-6-18
犯罪者の心理
-
ichirou
携帯写真+ ...
10*
14-6-16
海風
-
ichirou
自由詩
16*
14-6-14
1万人が住むトイレットペーパーの芯で考えて楽しむ
-
ichirou
自由詩
8*
14-6-13
チョコレート粉砕機と田中さん
-
ichirou
自由詩
12*
14-6-10
奇妙なサッカー
-
ichirou
自由詩
11*
14-6-10
保護者の領分
-
ichirou
自由詩
9*
14-6-3
羽ばたきと回転は滑らかに太陽に向かう
-
ichirou
自由詩
9*
14-6-3
僕はハエトリグモを殺した
-
ichirou
自由詩
9*
14-6-1
迷わずのびる_その心を
-
ichirou
自由詩
11*
14-5-31
計算の美
-
ichirou
自由詩
9*
14-5-30
ざるのプライド
-
ichirou
自由詩
7*
14-5-28
遠近法
-
ichirou
自由詩
11*
14-5-26
時の不思議に負けたような遊び
-
ichirou
自由詩
10*
14-5-25
一緒に飲もう
-
ichirou
自由詩
7*
14-5-24
僕のエゴと言い訳
-
ichirou
自由詩
5+*
14-5-21
みじめな偽り隠ぺい行動と情けない事実暴露行動
-
ichirou
自由詩
9+*
14-5-20
家族の愛は素晴らしい
-
ichirou
自由詩
11*
14-5-19
踵を軽石で擦るともっと硬くなります
-
ichirou
自由詩
9*
14-5-6
どうでもいいことについて
-
ichirou
自由詩
11*
14-5-6
ピシパキよ_この頃_濁ったものが気になるんだ
-
ichirou
自由詩
7*
14-5-5
トリトマの花
-
ichirou
自由詩
11*
14-4-26
小さな朝のギャラリー
-
ichirou
自由詩
9*
14-4-20
自我像
-
ichirou
自由詩
10
14-4-14
染み込む20分間がこんなに疲れるとは思いませんでした
-
ichirou
自由詩
14
14-4-13
ラドンの飛行機雲
-
ichirou
自由詩
14*
14-4-13
1
2
3
4
5
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