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バイクで走っていると

その家は高野豆腐みたいな家

古くて四角くて緑がたくさん

黄土色の柔らかそうな壁こげ茶色の柱

赤いポストが錆びて擦れて鈍色に輝く

見た目は良くないけれ ....
うつ伏せに寝ていると
今日はたまたま息子さんが居て
こっちへやってきて髪をさわる
中国語の心地良い抑揚
髪の匂いがいいよとお母さんに言ったらしい

色々なマッサージや整体を経てここにやって ....
バスの中はおばあさんだらけだ

おじいさんは何処に行ったのだろうか

小さな小さなおばあさんは飴玉みたいな瞳で

少し高い場所から外を眺めている

歩く人を通り過ごし

自転車の人 ....
真っ白な空に飛び込むと
記憶がだんだん失われていき
気がつくと白い部屋にいる

外を眺めるとレモン色の月が輝いている
手を伸ばすとすっぽりと明かりが降りてきて包まれる

目をうっすら開け ....
人気のない坂を上がっていくと

ひっそりと神社が出迎えてくれる

気持ちがすっと抜けていく

石段を一歩づつ上がっていくと

太陽の光りに照らされ風に揺れるそれは

シンクロナイズ ....
時計の針が動いている

文字盤も長針短針もない

白い壁に

秒針だけが時を刻んでいる

明るい部屋に白いカーテン

外にロケットがいくつも飛んでいくのが見えている

陰のある ....
誰かが忘れた

飴色のカーディガンを羽織って

はっぱすきっぷじゃんぷして

風に乗る

滑るように

玉虫色に輝く茂るみどりの山を越えていき

鉄塔線の上に着地して

お ....
たくさんのどきり

わたしの世界がくるり

ころりころりと転がっていき

すっかり忘れていくうちに

ここはどこだか見覚えのある馴染む感覚が

ぽたぽたと濾過していく仕組み

 ....
あんぱんとカレーパン

明日の食ぱんを買って

パン屋さんを出ると

とっても可愛い白くてパンのような女の子が

こんにちわとあいさつしながら入って行った

毎日ふわふわの出来たて ....
木漏れ日が気持ち良い

緑が光りを浴びて生き生きしている

鳥の声も嬉しそうだ

人の声がする

嬉しそうな声だ

ちらりほらり木々の間から

鮮やかな着物を着た女性たちがこち ....
うっすら目が開く
窓の外は光で満ちている
部屋の中で春の匂いでいっぱい
蛹が孵化するように起きて
あんまり心地良いので二度寝

お昼過ぎ
町は活気で満ちている
生活の音が聴こえてくる
 ....
あっちにとっちら

こっちにとっちら

あてもないのにとっちらとっちら

お金もないのにとっちらけ

何かに期待して

誰かに出会うつまづきダイビング

ころがるこころが

 ....
ボタンがとれたシャツやズボンがある
もう何年もそのままほったらかし
衣替えの季節になると
そういえばといって結局ほったらかし

ただ今日はなんだかムズムズして
針に糸を通す
ボタンをつけ ....
街道を歩いていると
簡素な無人野菜販売所が
所々にある
鮮やかで不格好な食物たち
私は頭がひょこっとでた三宝柑と
真っ赤な唐辛子を買う

路地を曲がるとワゴンから小さな女の子が
飛び出 ....
軽トラが農地の空地に
放置されて顔だけになっている
車輪は地中に埋まって
後ろの荷台は錆びてもげて
かろうじて面影を残すのみ
緑の雑草や蔦が生い茂り
うす紫色の花がたくさん綺麗に咲いている ....
ゆっくりと回転する
地球儀の上で
つま先立ち
孤独と幸せ
目を閉じると
遠い古い町が風化して
ぼそりぼそりと崩れて
風に消えていくのが見える

軽いめまい
かかとから
身体は宙に ....
走る子供
跳ねる水玉
あのね嬉しい
囁く木漏れ日

クレヨンで塗りつぶす町
溢れだすよパレードの音

遊ぼう路地裏
注ぐチョコレート
あしたまたね
触れ合う影帽子

クレヨン ....
ひるがえる感覚

春の風に吹かれて

私の感覚はうらおもてひるがえる

凹凸感のある手触りが気持ちがいい

どこか遠くまで飛んで行けばいい

ひるがえりパタパタと

私の感覚は ....
何のために作られてたか定かではない
もうとっくに誰も君の事なんか
忘れてしまっているよ

トーテムポールが森の中で
うんうんうんうん
あいづちあいづち

いつも何か言いたそうな顔ばかり ....
財布に入れておいた大吉が
雨でしわしわ

そろそろ結びにいかなきゃな
あれからいいこと起ったかな

今年は幸先よく大吉を引いたのだが
そばで女の子が大大吉を引いて
まじでぇ〜
と騒い ....
小学生の頃だろうか
小さな空き地で野球ごっこをしたあと
寝転がって
雲をじいっと眺めていると
ゆっくりとゆっくりと動いているように見えた

初め自分自身が
どこかに流されて行くのではない ....
地面はまだ雪が積もったままだけれど

雪の下からは水の流れる音が聴こえてきて

清らかな春の囁きが

頭の中を流れていくようで心地良い

上を見上げれば木の枝には

春の芽がびっし ....
なべふたふたふた
円盤飛来
ゆらゆら
ちょうどよいサイズ
はまるよぱこりと
取ってから
ちいさなくしゃみが聴こえてくるよ

まだまだ寒い季節だからね
暖かくなるまでこの鍋の上で過ごし ....
目を開けても閉じても闇の中
空の高い所で星が輝いている
百均のペンライトを再び点灯し
川沿いを降りていく

もういくつめの滝だろうか
雪解け水が勢いよく流れ落ちていく
擦り傷だらけの身体 ....
駅のホーム
立ち食いそば屋で
かき揚げそばをすすりながら
おにぎりをほおばる

小学生の高学年
夏休みなどに入ると
私はひとりで新幹線に四時間ほど乗り
田舎に帰省していた
とても酔う ....
最終列車が息を吐く

車内には人が結構たくさん乗っているけれど
皆疲れて茫然としており
身体半分が無機質な物体になりかけ
車内の音を吸い込んでいくので
奇妙な静けさが漂っている

発車 ....
布団カバーを変えるのは

とても煩わしい

かどっこを充分に見定めても

結局何度かやり直す

世の中煩わしいことばかりだよなと

誰かのせいにしたところで

布団カバーは素直 ....
明け方目覚める
喉が痛い
咳が止まらない
身体を丸めながら
台所へ行き鍋に牛乳を入れ火にかける
そこに茶葉を摘まんで放りこみ
しょうがをすりこみ沸騰させ
しばし煮る

囁くような
 ....
私はモノに名前などはつけない

自転車や楽器など愛すべきモノたちへ

名前をつけてはいつくしむ人たちに対して

嫌悪感ほどは抱かないがむず痒くなる

しかし私は毎日牛乳を飲むときや
 ....
小一時間の散歩

誰かが
今日は降ったり止んだりと
言っていたのに

そのままふらふらしてたら
どしゃぶりのずぶぬれ

雨がぱらぱら
なんてこたあないさと
ふんふん歩いてたら
 ....
夏美かをるさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(198)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
高野豆腐家- 灰泥軽茶自由詩5*13-4-25
中国整体院- 灰泥軽茶自由詩7*13-4-24
バスに揺られて- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-23
空白の空- 灰泥軽茶自由詩8*13-4-22
シャガの花- 灰泥軽茶自由詩1*13-4-21
すこしさき- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-20
春の羽- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-18
濾過装置- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-17
パン屋さんにて- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-16
陽春の花- 灰泥軽茶自由詩7*13-4-13
どねどね- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-4
とっちらかる- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-3
ボタンをつける- 灰泥軽茶自由詩15*13-4-2
三宝柑と唐辛子- 灰泥軽茶自由詩3*13-4-1
軽トラ生い茂る- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-31
古い町- 灰泥軽茶自由詩4*13-3-30
クレヨンの町- 灰泥軽茶自由詩6*13-3-28
春風- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-27
あいづち- 灰泥軽茶自由詩13*13-3-26
おみくじ- 灰泥軽茶自由詩3*13-3-25
雲の流れ- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-23
春の囁き- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-22
鍋蓋飛来- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-21
山中- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-20
駅のホームと立ち食いそば屋- 灰泥軽茶自由詩18*13-3-19
発車までしばらくお待ち下さい- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-18
布団カバーにおもう- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-17
明け方チャイ- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-16
牛三郎- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-15
ざんざん降り- 灰泥軽茶自由詩6*13-3-14

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