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牛丼屋のテーブル席に
五十代だろうか
白髪の目立つ
作業着を着た男がふたり
瓶ビールを傾け
手話を交え
語らい合っていた
通勤時
駅のホームで
脚の不自由な
母親くらいの女性を ....
外はまだ暗い
風はないらしい
木々の揺れる音もなく、ただ
規則的で優しい雨音
世界の静寂
僕の孤独が浮かび
街灯の足下でアオガエルが思案していた
天気予報、雨 ....
どこで食べても
お味噌汁はご飯の右
ぼくはこの配置が苦手で
いつも、必ず
ご飯の左に置き直す
お味噌汁が右にあると
右手で倒してしまいそう
その不安でいっぱい ....
ラッシュアワー
スクランブル交差点
運ばれては行き交う無言の人々
傘がないから
雨に濡れた
言葉を失うと
僕らは何を失うだろう
寄り添い
抱き合い
....
昨日大好きな大好きなドナルドに初めて会った。
びっくりした。
僕は34歳だけど、
写真撮影の順番待ちをしている50分で
みるみる子どもになっていった。
ドナルドとハイタッチし、
ハグを ....
寒いほどに
清々しい
凍える冷気
眩しい朝日
目を見開く
静謐の中
生命が凛とする
こんな朝もあるのなら
生きていける気がする
悲しみの
怒りの
境界線
を踏み越えず
誰に訴えることもなく
押し黙って生きる人
生きることの
ぎりぎりの場所で
踏みとどまっている人
見知らぬそ ....
自分が
無から有へ
遠くからここへ
暗がりから
まばゆい場所へ
運ばれてくる
冷気を浴び
染みわたる
熱い珈琲
おはよう
おはよ
路上に転がっていた空き缶が
走り去るバイクに跳ね飛ばされて
僕のところへ転がってくる
乾いた音を立て
凹凸の目立ついびつなからだで
(ぼくには行き場がない)
夜の冷 ....
旅路は
良いとか
悪いとか
いうものではなく
ただある
というだけ
来し方でも
行く末でも
なく
今がある
というだけ
私は生きる
....
コーヒー飲んだって
飲み屋に行ったって
言葉にならなことが
言葉にしたいことで
言葉にできないから
詩を書いたりするんだよ。
誰に ではなく
誰か に。
スポーツ選手が
おっさんの前を素通りして
子ども達にだけ
サインを書いてあげている。
悲しい。
おっさんだって子どもなんだ。
少年なんだよ。
テレビの向こうの ....
車窓を流れ去る町々に物憂げな視線を送る
焦点は景色の向こうで結ばれているようだ
トンネルに入ると車内が暗がりに浮かんだ
どこかの窓が開いていて走行音が反響する
彼女の瞳が一瞬だ ....
ちびちび飲み
そろそろ帰る
ぽたぽた降り
ざあざあ降り
あ、傘忘れた
打ちつける雨
タクシー来ず
しぶしぶ歩く
びしょぬれだ
酔いが醒める
....
夏美かをるさんの三田九郎さんおすすめリスト
(44)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
つまらないおとこ
-
三田九郎
自由詩
3+*
12-11-20
アオガエル
-
三田九郎
自由詩
3
12-11-11
お味噌汁
-
三田九郎
自由詩
11*
12-11-6
傘のない夜に
-
三田九郎
自由詩
4*
12-10-30
ドナルドダック
-
三田九郎
自由詩
3*
12-10-28
朝
-
三田九郎
自由詩
5
12-10-26
境界線
-
三田九郎
自由詩
4
12-10-25
モーニングコーヒー
-
三田九郎
自由詩
3
12-10-24
運命
-
三田九郎
自由詩
2
12-10-18
存在
-
三田九郎
自由詩
1
12-10-3
宛先
-
三田九郎
自由詩
5*
12-10-1
少年
-
三田九郎
自由詩
3*
12-10-1
黒髪
-
三田九郎
自由詩
2
12-9-25
びしょぬれ
-
三田九郎
自由詩
1
12-9-21
1
2
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