見えない手で触る事ができるのは子供だけじゃない。忘れなければ掴む事ができる。夢の先と同じ。叶ったら逃がさないのかも人それぞれ。痛みを忘れてしまっては生きていけない。隙間。瞬く。

一ページ毎に生き ....
この祝詞をあげる
あなたにあげる
ひとすじの狼煙のようにあなたに上げる
呪いになろうとあなたに上げる
ひたむきにけなげにかれら
上がっていく

寂しかったでしょう
ほのおと分断されたよ ....
涙でぐしゃぐしゃなんだわあ。あなたがそうであるように、私もぐしゃぐしゃなんだわあ。結構な大騒ぎです。もう帰ってくるとむらさきぐものきれいな朝空が見える季節になってしまったし、私の古い恋なんてほんとにほ .... あれ、さあ
ああ、あれ
どうなってんだろね
さあ、本人に悪気はないんじゃない
でもさ、一応悪いことなわけじゃん
まあ、恋や愛は他人が口出すことじゃないよ
そうかな
そうだよ
奥さんと子 ....
痛みをもって痛みを制すか、あたたかのふわふわでもって怒りを殺しに仲間を募って血に塗れるか、どちらか選べ。ってずっと言われて育ってしまったピアノは黒鍵ばかりきれいに響くようにはなったけど、白鍵の素朴さが .... 雪のことを知っていますか。「誤解しないでくれ」と言っていた海賊とは無事に地獄で会えましたか。こちらはもうすぐふぶきです。海に降る雪が紙吹雪のようなのと、あなたは言っていましたね。紅白の小林幸子をいつも .... 振り返ると夕焼けだった。
鼓膜を揺らす色。
青が茜に、茜が藍に移ろっていく。

未来できっと私は、いまと違う音でピアノを弾く。違う耳で曲を聴く。
その風景は、いまもピアノの内で眠っている。
 ....
目障りのよいことばを
こどもの前にさしだす
それでなんだか幸せを
与えた気持ちになれる

口当たりのよい菓子を
思い人に食べてもらう
それでなんだか醜さが
自慢の形に変わってく

 ....
「すみません、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、ですか?」
「はい、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、です」
「あり ....
なんとなく目からビームを出してみる

僕たちはマックに行くのを諦めた

落書きの中で何度も恋をする

ときどきは泣いたりもするお月さま

犯人はきっと我が家の猫ですね

火星へと祈 ....
ほしがらないで、もとめないで、もとめているのは、ぼくじゃなから、からから。ことばじりにいきてきたのは、いままでとはちがう、あたらしさでもふるいわけでもない、ぼくのこえ。

ふぁるせっと、ぼいす。僕 ....
加工されていない人間なんて青い雲が描けない。それは月が悪いわけでも土が悪いわけでもない、ただ星の巡り方が良くなかった。そういう時期の収穫物だった。それだけの事だ。そう言ってほしかった。ただ青い雲が描け .... 心は数にはあまり似ていない。
どちらかといえば、数と数をつなぐ、演算のほうに似ている。
その演算が、僕らを突き動かし、無数の鮮やかな数式を描いていく。
その式の出す結果に、救われたことも、
傷 ....
どうにも詩が書けないので散歩に行くことにした。

外は、晴れ晴れとしていて、言葉を忘れるくらいに平穏だ。
雑草の生き生きとした緑。空のまっさらな青。そういったものに見惚れる。
風景は言葉のいら ....
ね、ね、ね、偏光パール。乳白色。液体のなかなぜかイルミネーション海の色をしているそうなの。ひまわりだって黄色と茶色と緑ですぐにだれでも言語にするのに、こんなの再現不可能じゃない。じゃない。こういう色を .... 寂しい夜も、悲しい夜も、眠れない夜もあるけれど、夜がなくなればいいなんて思わない。
だって夜がなかったら、空でたくさんの星が瞬いていることに、気付けなかっただろうから。
遠くにも光があることを、世 ....
指先の音階、生活の音色。
季節が肌を撫でる。
人の音や風の音が混ざり合って、
青空がピアノを弾いているみたいだ。
ひかりが水面に反射し虹をつくる。
身体のなかで海が呼吸する。
カレーの匂い ....
夕暮れに紙飛行機が墜落し奇跡的にも死傷者はゼロ


運命の赤いあなたに会いたくてサイコロ転がし確率上げる


少年の願いはきっと叶わない波動拳とかかめはめ波とか


夏休み始まっ ....
 夏休みの終わりを告げる残酷な音が、晴れ渡っていたはずの空を埋め尽くしてゆく。

 縁側から顔を出して見あげた。頭上をぎっしり埋めているのは色とりどりのヘリコプターの群れなのだ。真っ青な空 ....
慟哭しながらガラスを割り続けていたら部屋がとがった粒子で埋もれていきました
ばらばらのぱらぱらなガラスのなかに飲まれていたら皮膚が血だらけになっていたのです
だがそれでも動けないというのか ....
 カモメが鳴いている。ゲームボーイが発するエイトビットの効果音に似ている。ぼくらのあらゆる体液を染み込ませたエロ本だらけのこの廃小屋が、蒸し暑い潮風を吸ってさらに膨張している。ぼくはかげろうの中にいる ....  食虫植物ズというノイズバンドでいつも弦の足りていないギターに傷を付けたり付けられたりしていた彼女が今日のライブ中に死んだ。おれは隣で彼女が書いた「子宮なんかいらない」という歌を叫びながらベースアンプ .... 天に向けた指の先が真白の点に触れる、その冷たさ
私は指先から凍りついて言葉をどんどん失っていく、
貴方の去り際に際して何もひとつも思えない

透明の、重く地上に突き刺さった球体が
地 ....
私の日常は太陽光で始まり、星闇で終わった
くるん、くるり、まぶたの間近で季節性の夢想果実が跳ねまわる
赤くて、血のいろにそっくりに温くて、どす黒いほど赤くて、
ややじゃっかん透明なのだった

 ....
私が永遠に朝にならないので
後続する螺旋は、夜空にひねりこみだしました
すると我先にと町工場が巨大プラスドライバを打ち上げて
夜のネジをぐるぐると外してゆくものだから
空からたくさん落ちてきた ....
わたしにはわたしが見えて、わたしはわたしに会いたかったのに母はわたしに会わせてはくれないどころかわたしには狐がとり憑いたのだと言います
わたしはわたしに会いたいだけなのに、です
わたしが向 ....
友の消息を求めるサイレンが反響し止まない
密室はすべもなく断絶を良しとして朽ちて次第に崩れる
手紙は送り返された

暗黒の結末を呑むならば
壁の背後が良いだろう
焦げ落ちる日暮れが似合うだ ....
心穏やかなままホロリ生まれた涙の一滴が
遠く千マイル ひこうき雲のわきに落ちて

じきに 光の速度も超えて こちらがわへとやってきます

もし 願うことが許されるなら
誰か街路の電線林まで ....
まるで一度滅びたみたいな
荒む諦念のはびこる都会で
恋の歌でも鼻でそらんじては
自嘲を吐き捨てて
幸福の鳩の群れと枯葉剤をまき散らし
僕は記憶喪失のフリをする

悲しみの空が 黒 ....
たぶん僕らはとても細くてきっと光に近すぎて
気絶しそうなほどの色彩に囲まれ目まぐるしく無数の点を打ちながら、
自分が誰なのかを、日々、空に問うているのだろう。

たぶんキミはとても弱くて、少し ....
由比良 倖さんのおすすめリスト(112)
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娘へ- 万願寺自由詩120-3-11
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届けよ、跋文- 万願寺自由詩320-1-15
ピアノ- 水宮うみ自由詩3*19-9-7
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いいえ- 水宮うみ自由詩4*19-6-17
てってれー- 水宮うみ川柳5*19-5-12
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青の発声【純色青色Escape-Ⅲ】- 北街かな自由詩4*09-7-18
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