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 夏休みの終わりを告げる残酷な音が、晴れ渡っていたはずの空を埋め尽くしてゆく。

 縁側から顔を出して見あげた。頭上をぎっしり埋めているのは色とりどりのヘリコプターの群れなのだ。真っ青な空 ....
慟哭しながらガラスを割り続けていたら部屋がとがった粒子で埋もれていきました
ばらばらのぱらぱらなガラスのなかに飲まれていたら皮膚が血だらけになっていたのです
だがそれでも動けないというのか ....
天に向けた指の先が真白の点に触れる、その冷たさ
私は指先から凍りついて言葉をどんどん失っていく、
貴方の去り際に際して何もひとつも思えない

透明の、重く地上に突き刺さった球体が
地 ....
私の日常は太陽光で始まり、星闇で終わった
くるん、くるり、まぶたの間近で季節性の夢想果実が跳ねまわる
赤くて、血のいろにそっくりに温くて、どす黒いほど赤くて、
ややじゃっかん透明なのだった

 ....
私が永遠に朝にならないので
後続する螺旋は、夜空にひねりこみだしました
すると我先にと町工場が巨大プラスドライバを打ち上げて
夜のネジをぐるぐると外してゆくものだから
空からたくさん落ちてきた ....
友の消息を求めるサイレンが反響し止まない
密室はすべもなく断絶を良しとして朽ちて次第に崩れる
手紙は送り返された

暗黒の結末を呑むならば
壁の背後が良いだろう
焦げ落ちる日暮れが似合うだ ....
心穏やかなままホロリ生まれた涙の一滴が
遠く千マイル ひこうき雲のわきに落ちて

じきに 光の速度も超えて こちらがわへとやってきます

もし 願うことが許されるなら
誰か街路の電線林まで ....
まるで一度滅びたみたいな
荒む諦念のはびこる都会で
恋の歌でも鼻でそらんじては
自嘲を吐き捨てて
幸福の鳩の群れと枯葉剤をまき散らし
僕は記憶喪失のフリをする

悲しみの空が 黒 ....
たぶん僕らはとても細くてきっと光に近すぎて
気絶しそうなほどの色彩に囲まれ目まぐるしく無数の点を打ちながら、
自分が誰なのかを、日々、空に問うているのだろう。

たぶんキミはとても弱くて、少し ....
するどい飛沫が落ちてきた破片から激しく噴き出して
羽ばたき何羽もの鳥になり、数は増え
遥かまで列になり、大群なのです
日差しが目を焼くものだから
私は暗いも明るいもわかりません
このような壊 ....
発火したディスプレイに吸い込まれて
ネットワークの窓にべっとり顔を貼り付けたまま
君は死んでしまったよ

指先に桃色の肉が覗け骨の音がカチカチ鳴るまで
キーボードを叩き続けて
疲れた目玉を ....
遮蔽する人工物もなにもない!
球形をやわらかにくるむ白雲をも、ひとおもいにつんざいて
無音の只中に僕らは跳びあがる。

軌道上で目配せし合い、いざ革命の合図をしよう
地上から遙か虚無へと
 ....
由比良 倖さんの北街かなさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの日覗き込んだ照準器の十字架Destiny- 北街かな自由詩2*13-10-21
痛みと妄想と肉体の輪舞命題- 北街かな自由詩4*13-10-1
氷結する球体としての孤独- 北街かな自由詩310-11-30
ハイ・テキストの路上育成、又は私自身- 北街かな自由詩110-8-19
奪われた夜のネジもしくは私が夜闇に奪われた、あのネジ- 北街かな自由詩13+*09-8-14
青の発声【純色青色Escape-Ⅲ】- 北街かな自由詩4*09-7-18
青色から、声以外のものを放棄する【純色青色Escape-Ⅱ】- 北街かな自由詩409-7-12
空色- 北街かな自由詩109-3-9
スペクトル協和音- 北街かな自由詩2*09-3-5
ヒステリカル-ロジック-01【最終都市計画破綻状況】- 北街かな自由詩5*09-3-1
連続電子情報網依存症患者自然発火炸裂事件- 北街かな自由詩3*09-3-1
宇宙速度のフラグメンテーション- 北街かな自由詩6*09-3-1

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