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忘れられた歌

幼い日の

遠い記憶と

優しい嘘


軽い眩暈と

心臓の鉛


どこまで潜ってゆくの

どこまで走ってゆくの


世界は等しく朝を迎えるけれど ....
雨の日に

モンシロチョウは何思う。

どこでか弱い羽休め

どこで蜜を求めるの。


私は独り

傘の中。


蝶のようには飛べないし

蛙のように鳴けもせず

ただひたすらにあの人を

思って傘を ....
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わたしは

何処へ行くのだろう。

足元だけを見て

歩いてきた。


行先なんて決まってなくて

ただひたすらに進 ....
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小さい頃から

自分はいらない人間なんだと思ってきた。

いつもいつも、死にたいと思ってた。

そんな時はよく、空を眺めた。

広いな ....
半分皮を剥がれた人体模型


ホルマリン漬けの胎児


『密会』と言う名がふさわしい場所


此処で総てが始まり、総てが終わった


もう二度と戻らない蜜月


 ....
吐く息が白くなって

煙草の煙と区別がつかなくなる頃

私は失恋をして

ショートホープを買った

短めの煙草は

涙が乾くのも待たない
ブランコを漕ぎ出す勇気が持てなくて胸のあたりで冷める合鍵

爪を噛む癖ができてしまってはオアシスのない旅が始まる

瞼までお湯に浸かって忘れたい崩れた月の訳も記憶も

 ....
水面の月が欲しいと泣いた

夜店のだみ声が怖かった

火をつけた理由はそれだけだった

鉄格子に囲まれた部屋は居心地が良かった

僕は外の何者にもなりたくはなかったのだから
窪田さんの永乃ゆちさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心臓の鉛- 永乃ゆち自由詩15*12-7-18
傘の中- 永乃ゆち携帯写真+ ...5*12-7-16
歩いている。- 永乃ゆち自由詩6*12-7-12
路傍の花- 永乃ゆち自由詩17*12-7-10
人体模型は愛を囁くか- 永乃ゆち自由詩6*12-6-30
ショートホープ- 永乃ゆち自由詩7*12-6-29
少年ということ。- 永乃ゆち短歌1*12-6-6
水面の月- 永乃ゆち自由詩4*12-5-13

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