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ほおづきのうすい衣に隠された中に在るのが心なのです

触れたならかすかに心寒くなるふかづめの指先のあやまち

みづぞこに沈んだ家のポストには時々手紙が届くそうです

白波がサーファーたちを ....
図書室の匂いがしてる森の中 紅茶一杯つぶす一日 神よりも偉いのだけど蟻よりも偉くないのだ四十二歳  雨、雨、雨、やさしく閉じて透き通る春の惑いの Aquarium の


ふるえては芽生えるおもいこの胸のうすきガラスを風のララバイ


よんでいる心を奪い冬の鳥はるか Голос 遠くへど ....
ブランコを漕ぎ出す勇気が持てなくて胸のあたりで冷める合鍵

爪を噛む癖ができてしまってはオアシスのない旅が始まる

瞼までお湯に浸かって忘れたい崩れた月の訳も記憶も

 ....
トリセツをただの一度も読まずとも正しい呼吸の仕方はわかる

もともとはペアであった靴下も気づくと穴が片方だけに

色褪せたペエジをめくる緑風が塗り替え時期と付箋をつけた

強風でバタンッと ....
【確信犯】
 
 ちょっとづつちょっとづつ間違っていく伝言ゲームのように、今日も


【からかい】
 
 本気かと問えばするっと逃げていき 遠くの空で春雷が鳴る


【三面記事】
 ....
空き缶をやさしい顔で見つめてもあきらめているはつなつの道
ほつほつとからだに点るけだものを飼いならしつつ噛む左肩
さびしさの錆びつく夜も舌で捺されたそこはあなたのものよ
ふうせんが萎んだ後の寝室 ....
入れ子だよ君は僕のマトリョーシカ
    金環蝕キーンカーンキーン

みかづきがぼんやりうすい場所がある
        爪工場で働くこびと
あの頃わたしが持っていた
やさしい言葉の群れは
ぜんぶ捨てたよ。
窪田さんの短歌おすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜のステンドグラス- そらの珊 ...短歌10*12-11-18
図書- 北大路京 ...短歌512-11-16
- 北大路京 ...短歌412-11-13
プリズム- 石瀬琳々短歌8*12-6-14
少年ということ。- 永乃ゆち短歌1*12-6-6
夕焼け心中- そらの珊 ...短歌1212-5-9
春雷- そらの珊 ...短歌11*12-4-17
捺印- とろり短歌612-4-8
ほぼ等身大- そらの珊 ...短歌10*12-3-24
箱の中の女の額の痣の青- 青土よし短歌612-3-24

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