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足跡がないのは言い訳でかためた糸をずっと渡ってきたから

不器用だと思っていた左手が、ただ使ってないことに気づいちゃったんだ
それってクセなの?

来週も同じことしたらちょっとだけ許さないから
大事なときはいつも雨降りで
嫌いなものが余計に深くなってしまう
そのうち使うと隠し持っていたけど
水溜りしか突かなくなった水玉の傘あげる

一人分のスペースでは手前しか考えられないし
誰か ....
 室外機のそばの窓に 白い紙から切り取った星を貼って
 自分が手を伸ばせる範囲を決めている
ホームから離れた電車はたぶん季節を引き裂いて走って
夜という夜を願い事だらけにしながら傾いた
 ....
えんぴつが折れるまで憧れを書き続けていた
まっくろい手のひらに重さはほとんどなくて
誰かがのせてくれた飴玉の部分だけひりひりしているようだ
信号がかわるたびに思い出を切り売りしているみたい
待 ....
あふれていくものをせき止めるすべはなく
細い腕がグラスを傾かせるたびに、
毒のカプセルを口の中で遊ばせる作業を
どろどろする部屋の、青い窓から見ている

絆創膏では隠し切れないものが、君の影 ....
この路線はもう天国へ連れていってくれないのだろうけど
わりとひらけた停留所で緑色の傘が落ちているのを見た
空き缶一つ見当たらない不自然な砦で
小銭の音が響いているだけ

七年ぶりにハチ公のた ....
戦闘機の下では冷たい雲が群がって

回廊を泳ぐひとたちの吐息を隠している

均等に焦げた銃身の中でパンを焼く準備をしている

濃い目のシロップでお願い

ふんぞり返って偉そうな

 ....
振り返ってみるとそこまででもない道に
たくさんの足音が降っている
身を切るような寂しさは僕を離さないように
痩せた木に大きな目印をずっとつけてまわる

ねぼけながら真ん中のイスに深く腰掛 ....
まーつんさんのカマキリさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な土- カマキリ自由詩414-9-3
言い訳するときにヘンなステップ踏むのやめてくれよ- カマキリ自由詩514-7-30
ソーダと傘- カマキリ自由詩714-7-21
ほら、あのトカゲ起きてきちゃったじゃない- カマキリ自由詩513-3-31
だってきみ、宿題やってないじゃん- カマキリ自由詩813-3-14
超信地旋回- カマキリ自由詩213-2-12
あのバスはきっと僕だけを無視している- カマキリ自由詩813-2-2
氷頭なます- カマキリ自由詩213-1-10
リンガーテーブル- カマキリ自由詩412-12-4

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