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詩を読んでいる

文字を眺めては書いている

言葉は巧みに扱えるが詩は巧みには扱えない

それは人を育て上げる教育にも似ている

鏤骨

生まれる 。



 ....
)))))ゴキブリが這いまわる
((目がまわり
)夜がまわる
助けてよ
熱がまわり
わたしの部屋の時計が止まる

風がまわる
猫もまわる
壁は空と
屋根に止まり
花の咲き ....
冷房の効いた部屋では落ち着いて眠れない夏
棚に置いた幾つかの花瓶には底のある大きな口が空いていて
這い出そうと暗い肌触りの途中で待ち構えている
ずる賢くて冷たい虫たちの気配を感じる触手
使 ....
その遠くない昔
南に安い島があったよ
熟れないマンゴーの実
渡り鳥も気づかない
それは青い人が見捨てた島だよ
きっとさよならを告げたのは波
※ココニ、オイデ、アル、ココニ、 ....
景色は遠く雲は近くに留まっている
このアパートには僕だけが居て他に誰もいない
誰もいない階段を途中まで降りては引き返す付け爪の先
膝頭が薄い壁を突き破り
部屋から聞こえてくる確かな物音に ....
いつも物思いに耽っているではないか
夜が明けるときの音が嫌いだ
それにしても静かな音楽が聴けなくなっている
もちろん騒音に酔いしれることもない
鼓膜は伝わる息を避けている
要するに ....
驚きもしない
、中庭から羽ばたく音に耳を奪われる
素麻のキャンバスには西日が翳り
餌を求めに鴉が飛来して来たのだ
立て掛けた鏡の中で時間だけが立ち止まる
瞳の奥には一瞬の戦慄と震え
 ....
あるとき学校で飼っていた鳥が逃げ出した。
教室の渡り廊下から
、屋上の手すりを伝い
校庭の門の下をくぐり抜け街路樹の上
(まてよ、鳥かごが何処にあったのか)
、まるで覚えてはいない。
 ....
ないだけ金髪の見透けた青に濡れる紫こそ滲む
境界線をまたぎする病葉(わしらば)は踏み込めず
テケにても履けるパンツ白地のまぶしくて汚れ落ちず
気持ち高ぶればうつつ
更に先の橋擦り過ぎた灯籠 ....
見失った目的を嘆いても始まらないのに笑えない茜色の雲ってさみしいし
見誤った人生を後悔すればまた諦めきれない陽が昇るってつらいけど
そんなことはないと慰めてくれるひとも必ず居ることを忘れない ....
重苦しさは蒸発しない空気のせいだろう
冷めた首筋の脈を促す気配に、昼と夜の違いなんて在りもしない
「凶器を手にしたまま祈る人間は信じない」
彼は地と空へ向けて強く言い放った
引力から ....
消したいのか取り戻したいのか
未来と言う名をつけたのは知らない
いくら石を投げつけても跳ね返ってくるのはわかっていた 。
それでも止められないのは閻魔と交わした契約だろう
予感と引きかえに ....
なにもしなかった一日の締め括りを
ピーナッツサンドに熱い珈琲で終わらせてしまうだけ。
配送される
朝はもうそこまできているのに
言葉たちは僕の眠りを妨げる。
裏切りもしない反面
厚く盛 ....
気ままなアンドロゲン
気軽にお尻も触れないアンドロイド
世界は滑り台を見上げるように潤滑油を欲しがっているわ

みた夢はすべて真実だったのね
わたしはひとりからだから離れてゆくわ
 ....
子供のころは有名な人になりたかった 。

サッカー選手になりたかった 。

ストリッパーでもよかった 。

ひと殺しでもよかった 。

バスの運転手にはなりたくなかった 。 ....
西の空に浮かぶ

網戸越しにみる満月の光

あなたにも似て

クロス(十字架)にも似て

ああ いつになく煌めいた

二度とみることのない

夢よ再び



 ....
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ....
…それは母音だけでいい
かきくけこ )と
(さしすせそをもぎ取り
ありふれたモノの中から
たちつてと )と
(なにぬねのを選びだせ
男たちから錆び付いた二文字を取り除き ....
昨日という忘れ物を探して僕は行く先を見失ってしまった 。

みつからない理由が思い出されるのは砂浜かも知れないと海へ向かう 。

干からびた岩場の上に白い鷺は羽を休め、若い母と子が浜辺で ....
登りきれなかったエレベーターを空から眺めては
帰りきれない胸の巣穴に染みだしてくる虹灰色したシナプスネオン
躊躇いながらひたすら歩いた街の夕暮れ
恋人たちの肩を揺らすショーウインドウ/ ....
ヒロシマにはたくさんの暑いがあって
たくさんの雲がながれて
たくさんの橋がある 。

たくさんの足音がビルに響き
人々はべつに重苦しくもない電車を今日も走らせる 。

雑草は ....
あなたのなかでは身を飾り付けるあまい誘惑
誰も彼もが意識させられる
対面なわたし
うしろ向きの自分
化粧は何かを伝えるために
あるいは 用いるために
汗を色に変えるマスカラの薄ら ....
みつめているだけで幸せになれるの

あの日あなたからもらったサクランボの木

実のなるときには春の便りも途絶え

わたしもきっとそこにはいないのね 。






 ....
何かと目印になったり邪魔になったり
いつのまにか切り倒されて
また
(はじめまして)
お庭番だよ
それから僕も楔を打ち込まれたままだ 。
うつが季節に負けそう
刺激を感じないのがカルチャーショック
昨日使わなれなかったモノに
何度トライしてもできなかったから
きれいに捨てるのってつれない
思うからできないのなら
「ロスト ....
…海水浴場へ着くと家族連れはもう帰り支度をはじめていた 。
ほしかったポロシャツにもまだ未練は残っている 。
車で走れば雨雲がついてきて
ぼくの右脳に影をさす
…一瞬すれ違うひとから過 ....
雨脚が近づいてくるように予感があなたを誘う
ときめきじゃなくやって来て、互いに踝を確かめ合うの
小さな小銭は持たない
それ以上詮索はしない
寄り道をするように、濡れた肌の一滴を舐めあうだけ ....
実体のないおとこからプロポーズされたあなた
その日夜の帳を待ちきれずに、一台の車が朽ちた垣根の脇を走り過ぎた

荒れ果てた民家の中庭には真新しい領収書とセピア色の写真が埋められて
僕は ....
終わらない天幕が何層と襞に重なり
それでも演出家は起き上がろとしない
俳優の耳元で小さく囁いた
(そろそろ終わりにしようか)
三幕は途切れたままでいいのか
このままずっと眠らせてやりたい ....
切り取られた一枚の記憶が川下へ流れては沈む傍らに
日暮れを思い起こせば深く胸に刻まれた年輪の危うさ
地上より高く聳え立ち
波は大きくうねりながら目蓋を伝い近づいてくるけど
‖溜まりに浮かぶ ....
ただのみきやさんのアラガイsさんおすすめリスト(106)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- アラガイ ...自由詩7*13-8-6
)_))が- アラガイ ...自由詩8*13-7-30
夜と静物- アラガイ ...自由詩7*13-7-28
オウム- アラガイ ...自由詩9*13-7-7
風バイ花- アラガイ ...自由詩11+*13-5-20
長い休符- アラガイ ...自由詩8*13-5-18
自画像- アラガイ ...自由詩6*13-5-16
青い鳥- アラガイ ...自由詩5*13-5-15
五月の空- アラガイ ...自由詩2*13-5-13
月と哭け- アラガイ ...自由詩7*13-5-9
- アラガイ ...自由詩2*13-5-7
月と哭け- アラガイ ...自由詩3*13-4-24
妄想と夜の交わり- アラガイ ...自由詩5*13-4-13
哀しみのイソフラボン- アラガイ ...自由詩2*13-4-12
無題- アラガイ ...自由詩2*13-3-18
十字架(クロス)- アラガイ ...自由詩6*13-2-26
事件とウイスキーと- アラガイ ...自由詩15*12-10-26
月と哭け__(序文)- アラガイ ...自由詩5*12-10-15
&_bottle- アラガイ ...自由詩14*12-9-26
XYZ…- アラガイ ...自由詩7*12-9-20
晩夏- アラガイ ...自由詩14*12-9-15
この頃の独白- アラガイ ...自由詩5*12-8-27
サクランボの木- アラガイ ...自由詩4*12-8-13
蘇鉄- アラガイ ...自由詩4*12-8-8
廃」「廃棄物- アラガイ ...自由詩11*12-7-18
/中断_/- アラガイ ...自由詩4*12-7-16
密やかに蛾は待ち続け- アラガイ ...自由詩4*12-6-27
井戸の中- アラガイ ...自由詩4+*12-6-11
夢魔- アラガイ ...自由詩9*12-5-16
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